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Aの顔がみるみる真っ赤に染まっていく。
「俺、何か変なこと言っ･･･あ。」
俺の手からまた服を奪われて試着室のカーテンが閉められた。
【うわ、俺、可愛いって言ったようなもんだった･･･】
1度も言ったことないのに。
少しずつじわじわのつもりが、何かちょっとしたデートの様に感じて口が滑った。
試着室が開くまでの間に落ち着こうと深呼吸する。
試着室が開くと、俺が選んだ服の姿のAがいた。
『どう？』
「あーえっと･･････似合う。」
可愛いと喉元まで出かかった言葉を飲み込んで、ギリギリセーフな言葉を選ぶ。
『でも完全に万の好みだよね、この服。』
「そうか？」
『うん。私は選ばないタイプ。つむちゃん、こういう服着てる。』
「そうか？」
再び首をひねる。
まぁ、Aが選ぶ様な服じゃないことは確かか。
「でも似合うけど。･･･嫌？」
『･･････ちょっと考える。』
Aがカーテンを閉じた。
見せてくれた事も嬉しいけど、買うか考えてくれる事も嬉しい。
Aらしい服もいいけど、変装用なら、イメージじゃない方がいい。
『スカートだけにする。』
試着室から出たAが言った。
「何で？似合うのに。」
『私は、つむちゃんじゃないから。』
「ん？そりゃそうだろ？」
何を言ってるんだろう？
Aは俺を何故か睨んでため息をついた。
「何で睨まれたんだ俺。」
『さあね。』
服の会計も払おうとすると、お礼でも流石にと断られた。
「疲れた？お腹空かない？」
結構夕飯にいい時間になったなと時計を見ながら、Aの荷物を持って聞く。
『疲れてはいないけど、どっか食べに行く？万、何か食べたいのある？』
【先に言われた･･･】
「Aは？」
『私が聞いたのに。』
口を尖らせて怒るような素振りをしてるから笑った。
「いつものような所がいい？ちょっと良い所に行きたい？」
『ん？んー･･･良い所って？』
予約はしてないけど、少し高めのレストランを教えると、いつものような所がいいと言われた。
『変に気構えるのは嫌だから。』
そう言いながらも、会計の時に、Aがすんなり引き下がったのを見て、こっちの懐事情を分かってくれてるんだろうなと気づく。
【男としての甲斐性が･･･】
まぁ、そういうの気にする奴じゃないのは分かってるけど。
こうして初めてのデート？･･･デートなのか？と疑問を持ちつつ、Aを家まで送って、その日は終わりを告げた。
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ミズ ミズ(プロフ) - 南雲藍琉さん» キャラ掴み出来てますか？万の口調は千相手と夢主相手だと、ちょいちょい変わるので、ちょっとドキドキですｗ (2019年7月2日 6時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
南雲藍琉(プロフ) - 万さんの小説ってだけでだいぶキてます。供給ありがとうございます……。 (2019年7月2日 0時) (レス) id: 95a4309a02 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 麗妃さん» お待たせしました！ありがとうございます！よろしくお願いします！ (2019年6月30日 12時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - あいすさん» 読んでいただきありがとうございます！よろしくお願いします！ (2019年6月30日 12時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - 万さんルートありがとうございます！待っていました！！読んできます！！ (2019年6月30日 11時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年6月16日 10時
