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Aの化粧品を買って、街中を歩く。
結局スーパー銭湯はやめた。

Aが本やCD見たいとか、俺が服を見たいとか言ってると、あっという間に時間が過ぎていく。

「何かお礼になってるか?これ。」

『なってるなってる。』

【一緒にいて俺が嬉しいだけなような・・・】

自分のYシャツや服を選びながら、チラッとAを見る。
同じフロアにある女性用の服を見ている。

いつも似たようなイメージの服。
それで迷ってるのか、難しい顔して唸っている。

今日の服装を見て、似合いそうだなと目に留まった服を手に取ってみる。

「こういうのも似合うんじゃないか?」
『え?・・・あれ?万、服見てたんじゃ・・・』

戸惑ったような表情の後、俺の手元を見てAが固まる。

ショート丈のスカート。

『私、ロングかパンツ位しか・・・』
「だからだろ。イメージ変わるし変装にはいいんじゃない?」

『うーん・・・』

思いっきり困ってるな。

【ちょっと見てみたかったけど、ここまで困った顔されるとな・・・】

「まあ、別に無理しなくても・・・」

返しに行こうとすると、俺からサッと奪った。

『着てあげるよ、別に。変装用なんでしょ。』

「別に無理矢理着なくていいって。」

『別に万に見せるわけじゃないし。着てみる。』

俺の方も見ずに試着室へ行く。
見せるわけじゃない・・・

【見たいから着て欲しかったとは言えない。】

どうしよう。
待ってたって見れるわけじゃないな。

でも何で自分で選んだのに見ないんだとか言いそう。
でなきゃ、見せないって言ったとか言って、何でそこで待ってるんだとか言うかも。

【でも多分、見せてはくれるはず。口ではああ言いながらも。】

そう思って近くで待ってると、試着室のカーテンが開いた。
今日着ていたワンピース姿のA。

あれ?俺の思惑外れた?

ちょっとショックとか思ってると、Aが、あの、とか、えと、とか言いにくそうにして試着室から出てこない。

『ワンピースだから、上がなくて穿けない。』

「ああ!ちょっと待って。」

慌てて合いそうな服を持っていく。

【二の腕見えないやつ・・・】

真夏だから意外と少ない。

オフショルダーとか似合いそうだけど嫌だろうな。

それでもなんとかコレ、と思ったのを持っていくと苦い顔をされた。

『つむちゃんが着そうな服。』
「え?そう?」

『可愛い子にしか似合わないよ。』

「じゃあAに似合うんじゃない?」

『は?』
「え?」

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ミズ ミズ(プロフ) - 南雲藍琉さん» キャラ掴み出来てますか?万の口調は千相手と夢主相手だと、ちょいちょい変わるので、ちょっとドキドキですw (2019年7月2日 6時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
南雲藍琉(プロフ) - 万さんの小説ってだけでだいぶキてます。供給ありがとうございます……。 (2019年7月2日 0時) (レス) id: 95a4309a02 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 麗妃さん» お待たせしました!ありがとうございます!よろしくお願いします! (2019年6月30日 12時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - あいすさん» 読んでいただきありがとうございます!よろしくお願いします! (2019年6月30日 12時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - 万さんルートありがとうございます!待っていました!!読んできます!! (2019年6月30日 11時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:miz | 作成日時:2019年6月16日 10時

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