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『・・・万?・・・え?変?』
テーブルにあった腕に、顔を埋めた。
【・・・可愛い・・・】
今、絶対に顔を見せられない。
ニヤける。
赤い。
『えー?そんなに見たくない位、変?百も千も褒めてくれたし、私やヤスのイメージとは全く違うから、気付かれにくいと思ってこれにしたんだけど駄目?』
百くんと千?
見たのか。これ。
俺が最初じゃない事に、少し嫉妬。
深呼吸して顔を上げると、マスターがニヤニヤしてる。
【俺の気持ちバレてそう・・・】
「いや、いいんじゃない?珍しすぎて驚いただけだよ。」
『驚いた?・・・驚き方が変。』
「いいだろ。」
喫茶店でそのままお昼を食べる。
「買い物って、何か買いたいのあるの?」
『んー・・・化粧品なくなる前に買わないといけないし・・・ちょっとね。』
【ちょっと・・・?】
「重い物?」
『重いのは送ってもらえばいいでしょ?』
「俺である必要あった?お礼だから付き合うけど。」
こっちとしては嬉しいけど。
一応建て前として言うと、Aは嬉しそうに笑った。
『万じゃないと駄目なの。悪いけど、化粧品買うのとウインドーショッピング付き合ってね。万が行きたいとこあれば付き合うけど。』
俺じゃないと駄目?
俺が行きたい所。
「・・・スーパー銭湯とか?」
首を傾げながら言うと、Aが笑った。
『あはは・・・っ万らしい・・・昔、サウナだと千に嫌がられてたよね。』
「あいつ暑いの嫌いだから。」
『まあ、別に行きたいならいいよ。仕事ばっかりで疲れてるでしょ?癒やされるのも大事だよね。』
「Aも仕事ばっかりだろ?癒やしは読書か?」
『そうね。あとはゲーム?でもログインだけでやれてないんだよね〜最近。』
「アプリ?」
聞くと、食べ終わったお皿を下げてもらってから身を乗り出してスマホを見せてくれる。
Aが好きなタイプのキャラクターがいると言ってたアプリだ。
近い。
髪の毛が触れそう。
【こんなに嬉しそうにスマホ見て。可愛いな・・・】
そう思ってAを見てると、俺の視線を感じたのか、Aが顔を上げて俺の方をみた。
バチッと視線が合う。
とっさに離れた。
【ビックリした・・・】
赤い顔を隠すように手のひらで口を覆って、チラッとAを見ると、顔が赤い。
【あれ・・・?】
その意味を一瞬考えて、いやいや、ビックリしただけで、ないない、と思った。
『出る?買い物行こう。』
会計はお礼だと言い張って出させてもらった。
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ミズ ミズ(プロフ) - 南雲藍琉さん» キャラ掴み出来てますか?万の口調は千相手と夢主相手だと、ちょいちょい変わるので、ちょっとドキドキですw (2019年7月2日 6時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
南雲藍琉(プロフ) - 万さんの小説ってだけでだいぶキてます。供給ありがとうございます……。 (2019年7月2日 0時) (レス) id: 95a4309a02 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 麗妃さん» お待たせしました!ありがとうございます!よろしくお願いします! (2019年6月30日 12時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - あいすさん» 読んでいただきありがとうございます!よろしくお願いします! (2019年6月30日 12時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - 万さんルートありがとうございます!待っていました!!読んできます!! (2019年6月30日 11時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:miz | 作成日時:2019年6月16日 10時