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再会は1年後という約束をしていた。
千が行かなさそうな所を中心に歩く。
知り合いを見かければ隠れたり。
【俺は、犯罪者かっての･･････】
でも、この包帯を見て、振り返る人はいるものの、声をかけてくる様な人はいない。
すれ違った男性に手を握られて、ゲッと思う。
その人を引きつった顔のまま見る。
【あれ？･･････この人確か･･･。】
「万理くん！万理くんだね！？」
「小鳥遊･･･音晴さん･･･」
会ってしまった！
いや、Aの居候先だからいいのか？
でも1年後って約束したけど。
「いなくなったって聞いたけど、遠くじゃなくて良かったよ〜！あ、家来る？でも、Aちゃんと会うのって1年後って約束だっけ？どうしようかー」
すごい喋る人だな。
「あっ！万理くん、夕飯食べた？」
「え？」
「その顔はまだだね？よし、行こう！」
音晴さんは、意気揚々と俺の手を引く。
「えっ？いや、でも･･･」
「娘やAちゃんには連絡するから！何食べたいかな。そうだ、知り合いが定食屋やっててね。美味いんだ。行こう。」
戸惑う俺に有無をいわさず強引に手を引っ張る音晴さんに、何も言う隙を与えてもらえず、苦笑いしながらついていった。
定食屋で美味しそうな匂いを嗅ぐと、かなりお腹がすいていたからか、ぐるるると腹の虫が鳴った。
恥ずかしくなって、俺を見て優しく笑う音晴さんに続いて席に着く。
注文して、食べていくと、寂しかった心の中までが温かくなる様で、自然と涙がこぼれた。
本当は、離れたくなかった。
千とも、Aとも。
その想いが溢れて溢れて、でも誤魔化すように、美味しいですねって言って笑う。
食事が終わる頃には落ち着いて、定食屋さんが出してくれたおしぼりを目にあてた。
ひんやりして、気持ちよかった。
「万理くんは、生活、どうしてるの？」
「あ･･･いや、こんなキズで、定職にはつけないです。日雇いとか。だからお金は、少しばかりはあるんですけど。」
「病院は？」
「紹介状を書いてもらったので。もうそろそろ行きま･･･」
「駄目じゃないか。すぐ行って入院が必要な体なんじゃないのかい？」
「そこまでは･･･」
「じゃあ明日行こう。僕もついて行くよ。」
「いや、大丈夫です！ちゃんと行きます！」
「駄目だよ。Aちゃんが心配するでしょう。」
音晴さんは引いてくれなかった。
【凄い強引･･･】
でも、二の句が告げない。
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ミズ ミズ(プロフ) - 南雲藍琉さん» キャラ掴み出来てますか？万の口調は千相手と夢主相手だと、ちょいちょい変わるので、ちょっとドキドキですｗ (2019年7月2日 6時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
南雲藍琉(プロフ) - 万さんの小説ってだけでだいぶキてます。供給ありがとうございます……。 (2019年7月2日 0時) (レス) id: 95a4309a02 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 麗妃さん» お待たせしました！ありがとうございます！よろしくお願いします！ (2019年6月30日 12時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - あいすさん» 読んでいただきありがとうございます！よろしくお願いします！ (2019年6月30日 12時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - 万さんルートありがとうございます！待っていました！！読んできます！！ (2019年6月30日 11時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年6月16日 10時
