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Aからお礼に、チョコの手作りお菓子を貰った。
【何か多い。】
チロッとAを見ると、にこーっと笑顔を向けられる。
好きだからと言って、騙されない。
「何かしてほしいことでもあるのか?」
Aは俺との距離をつめて、コソコソと小声で言った。
近い近い。
あ、でもいい匂い。
・・・・・・俺は変態か!
『何、百面相してんの?何人スカウトしたのかなとか?聞きたいなーと思って。』
笑顔で言うA。
知ってるだろうに。
「6人。」
『ふんふん。名前は記憶してる?』
「言わないぞ。」
『してるのね。和泉一織、三月、四葉環、逢坂壮五、六弥ナギ、七瀬陸?』
うわ、怖い。
でも、ちゃんと記憶あるんだな。
俺が調べたのは、役に立ちそうもないか?
俺のそんな思惑も知らずにAは、満面の笑顔で言った。
『もう一人、いい人いるんだけど知りたい?』
「言いたいんだろ。良いの?言って。」
『記憶の中でもスカウトされたのに、本当は間に誰かいたらしいから、いいんじゃない?それが私でも。凄い逸材だよ。誰かに取られる前に取らないと。』
逸材?
そんな人なら、既に芸能界デビューしてるだろ?
今までにデビュー出来ない理由でもあるのか?
「知り合いなんだ?」
『うん。大物。二階堂大和。千葉志津雄さんの隠し子。』
「は!?」
思わず大声を出すと、口に手を当てられた。
うわ、触られた所から体全体にビリビリくる。
これはまずい。
Aの手を取って離すと、もっと触っていたいと思う反面、このままではヤバイと頭が警鐘を鳴らす。
何とかバクバクする心臓を落ち着かせるように小さく息を吐く。
Aは、俺が衝撃の事実に驚いてドキドキしてるんだと思ってるようで、ビックリした?と笑う。
「凄いのと知り合いだな。」
『千も知り合いだよ。初出演映画で志津雄さんに見初められてね?それで7人。懐石弁当の出来上がり。』
「懐石弁当?」
『最初、おじさんと万が命名したの。・・・・・・直につむちゃんが変えるけどね。』
「へぇ・・・じゃあそれも社長に言ってみようか。」
『あはは。面白がるよ多分。』
Aの言う通り、二階堂大和くんをスカウトして、懐石弁当(仮)を結成しようという話になった。
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ミズ ミズ(プロフ) - 南雲藍琉さん» キャラ掴み出来てますか?万の口調は千相手と夢主相手だと、ちょいちょい変わるので、ちょっとドキドキですw (2019年7月2日 6時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
南雲藍琉(プロフ) - 万さんの小説ってだけでだいぶキてます。供給ありがとうございます……。 (2019年7月2日 0時) (レス) id: 95a4309a02 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 麗妃さん» お待たせしました!ありがとうございます!よろしくお願いします! (2019年6月30日 12時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - あいすさん» 読んでいただきありがとうございます!よろしくお願いします! (2019年6月30日 12時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - 万さんルートありがとうございます!待っていました!!読んできます!! (2019年6月30日 11時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:miz | 作成日時:2019年6月16日 10時