笑顔のキミが好き【百】 15 (ページ46)

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MVダンスパート（NO　DOUBT）　3 ページ46

階段のシーンは２人だけで、ソファの所は２人の後ろに立つ。
CDジャケットの撮影もした。

「ユキ、イケメン～！！」

ほぅ･･･っと、語尾にハートでもついてそうな、世の女性のような顔をして百が写真を見ている。
マントを脱いで、さっきの撮影部屋に戻ってきた。

『ユキだけ？』

面白くなくて聞くと、百がキョトンとした後、ニヤッとした。
今度は、間違いなく、ニヤッと！

「ヤキモチ？」
『どうでしょうね！』

顔を背ける。
百が私との間を詰める。

「顔は赤いよ？」
『暑いから！気のせい！』

「んもー。顔は素直なのに。」
『気のせい！』

「モモ、ヤス、撮影するって。」

助け船！
そう思って行こうとすると、百が耳元で囁いた。

「Aも凄い良かったよ。食べちゃいたい位。」

【！！】

驚いて百を見ると、頬を染めて、ものすごく愛おしそうな顔で私を見ていた。

ボッと体温があがる。

【こういう時に、ヤスじゃなくて、名前言うの反則･･･】

ヤスのジャケット写真、色気重視だったからなあ･･･

中々熱が冷めなくて、風邪か心配された。
撮影は、２人で同時にジャンプの所以外はスムーズだった。

何回も背中反ってジャンプしてる。

すでに音なしで練習状態。
でもカメラは回ってる。

百や千が撮り直しを要求しても、誰も文句を言わない。
スタッフも皆、かっこいい。

撮影が終わると、おかりんが全員送ってくれた。

「お疲れ様！」

百が元気に笑って言うのに反して、千はぐったりしている。

「明日、絶対、筋肉痛･･･」

『明後日来たりしてね。』

車の中で化粧を落としながら笑って言うと、千が答えた。

「怖いこと言うのヤメて･･･」

「あはは、ユキ引きつってるよ？大丈夫だって！明後日に来たってユキはハイパーイケメンだから！」

化粧を落とし終えて全部しまい終えると、いつものように百と手を繋ぐ。

『百、疲れてないの？』

「んー･･･疲れたけど、めっちゃ楽しかった！Aの演奏も、凄いノってたし、良かったよ。何回も弾いてたけど疲れてない？」

『全然。ずっと楽しかった。』

笑って言うと、百も笑ってくれる。
車を降りる前に、おかりんが言った。

「Aさん、明日7時にお迎えきますね。」

『ドラマね。大丈夫、分かってるよ！おかりん、ありがとう！百も千もおやすみ！』

ドアノブを開けようとすると、百に引っ張られて頬にキスされた。

「「あ。」」

「へへ、スキあり！おやすみ！」

真っ赤になりながら家へ帰った。