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寮の食事 2 ページ5

「おっおっおっおっおうさまぷりぷり〜」

たまちゃんが王様プリンの曲歌いながら、洗い終わった食器を拭いてくれてる。

「王冠のさきっちょにはクリームを3つ〜」

りっくん・・・歌いながら食器しまうの、やめてー!
と思うものの、皆でノリノリ。

『カラメルはたれちゃうくらいとろとろに〜』

「お、Aっち上手いじゃん!」
ガチャン!!

「あああ!!」

ビクッとして陸を見ると、食器が割れてる。

「あああああ!!りっくん!!昨日もやったじゃん!」

たまちゃんが慌てて拭くのを止めて陸の所へ行く。

「ごっ、ごめん環〜!」

「OH、これで2個目ですね・・・」

「危ないから近寄らないで。僕が掃除するよ。」

「俺の王様プリンのグラス・・・・・・」

たまちゃんがグラスの破片をつまんで、泣きそうな顔で見ている。

「5つあったのに・・・・・・昨日も・・・今日も・・・」

「1日1個割れたら、5日でなくなるね。」
「そーちゃん!怖いことゆーな!!もう、りっくん食器しまうの禁止!!」

「ごめん〜環〜!」

「いおりん、早く帰ってきて・・・」

大変だな〜・・・

『私、何日か来れないけど、食事大丈夫?』

「げ。」
「え。」
「NO・・・」

「大丈夫ですよ。僕が作ります。昨日もペペロンチーノ食べてくれましたし。」

そうちゃんだけが笑顔で言う。
他の3人、顔が青ざめてますけど。

【あれ?それって・・・】

あの、最初に大量の唐辛子入れたヤツ?

『あー・・・えっと、明日用にカレーとか作っとこうかな。温めるだけで良いように。』

「お姉ちゃん!!」
「Aっち!ナイス!!」
「OH!女神!!」

「じゃあ僕も手伝います。」
「「「味付け以外で!!」」」

3人の必死さに、めちゃくちゃ笑った。
他人事だから笑えるんだと、たまちゃんに怒られた。

すいません。

作ってる時に、そうちゃんがどこから出したのか、激辛のルーを入れようとしたのは、ひとまず阻止。

レンジで出来る冷凍食品も入れておいたし。
後はヤマさんが渡すお金で宅配ものとか、みっちゃんが渡すレシピとかで何とかなるかな?
全部を終えて帰り支度。

『あはは。寮のお母さんみたい、私。』
「誰がお父さんすんの?」

呟いた言葉にツッコミが入ると思わなくて驚いて見ると、たまちゃんがキョトンとして私を見てた。

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作者名:miz | 作成日時:2019年6月4日 7時

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