笑顔のキミが好き【百】 15 (ページ39)

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5人で会食　2 ページ39

「オレにとっては、これでいいの！最初からRe:valeだったのは２人だから！」

【余計な事考えてそうと思った･･･】

『百にとっては、でしょ。世間にとっては違うの。千の隣、座って。』

グイグイ押すと、ユキさんとAさんなのに･･･とか言いながら移動してくれた。

『これが正しい形なんだよ。私にとっても。』

そう言うと、百はびっくりしたみたいだけど、少し寂しそうに笑った。

私にとっては、この場面は４人だったろうから。
それが伝わったんだろうなと思った。

少しすると志津雄さんと朝宮巴さんが揃って入ってきた。

さっと立って、床の間の方を勧めた。
座ると、朝宮巴さんが口を開いた。

「今日はRe:valeが３人揃って会えるなんて･･･初めましては、ヤスさんだけかしら。」

『お初にお目にかかります。Re:valeのヤスです。千葉志津雄さん、朝宮巴さん。お会いできて光栄です。』

自己紹介をすると、今度は志津雄さんが口を開く。

「初めまして。千葉志津雄だ。噂通りキチンとした人のようだな。」

「そうですね。･･･妻の朝宮巴です。」

テレビでよく見る夫婦のイメージのままだ。

千「何かお飲みになりますか。」

「そうだな。巴、何が良い。」

飲み物が決まって、スタッフに注文する。
間もなく飲み物が運ばれてきて、乾杯した。

近況の仕事の話をするも、そんなに経たずと本題に入る。

「お話は夫から聞いています。確かに夫の不貞は妻にも責任はあります。だからと言って許す許さないは別ですから。」

「僕たちは、その想いを変えるつもりはありません。しかし、暴露計画に協力するには、余りにも代償が大きすぎます。」

「分かりますよ！愛する人がモテる不安も、誰かに嫉妬する気持ちも、何で自分だけ見てくれないんだろうって思いますよね！！」

百が、すごい力説してるんだけど。
何？計算でやってんの？
それとも誰かの事を言ってんの？

･･･モテる不安？
･･････千？

「分かる？百くん。貴方にもいるのかしら？」
「分かります！ユキやヤスといると、毎日24時間、嫉妬しっぱなしです。」

それ、言い過ぎじゃない？
朝宮さん、キョトンとしてるよ･･･
志津雄さんまで･･･

と思ったら、２人共笑った。

「面白い子ね。」
「流石MCとして引っ張りだこだけあるな。」

「ええ。僕の大事な相方ですから。」

百は照れたように、本心ですよ～と言って笑う。

【･･････真っ赤だ。･･･本当に本心なんだ。】

ちょっとびっくり。