笑顔のキミが好き【百】 15 (ページ36)

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第1回大和の打ち上げ話会　4 ページ36

「ユキ、話すの！？」
「隠してても仕方がないだろ。」
「オレは嫌だよ！こんな大和が弱ってる時に･･･」

百がそう言って、私を不安そうな顔で見る。

『大丈夫だよ。』

そう言うと百は目を見開いて、ヤマさんは口を開いた。

「･･･構いません。教えてもらえますか？」

私たちは、星影の暴露計画が進んでいる事を話した。
その全貌を。

・

「千葉サロンの暴露･･･。大和さんの告白を録音するって、百さんは断ってくれたんですよね？」

陸が心配そうに言って、皆の視線が百に集中する。

「いや、断ってはない。」
「･･･っ、な･･･！」

ヤマさんたちの驚いた顔に百が焦る。

「撮ってない、今は撮ってない！身体検査してもいいよ！脱ごうか！？勝負下着だし問題ないよ！！」

【･･････は？】

今、なんて言った？
記憶と違うこと言われた気がする。

視線が百から私に集中した。

『ちょ･･･っ何で皆、私見ないで･･･！！』

【めっちゃ恥ずかしい！！】

百の腕を軽くつねる。

「いてっ･･･！･･･っいいじゃんか！」
『良くない！！』

「あー･･･モモは、表向き引き受けたふりして、暴露する面子を探ってたんだよ。」

百が、私がつねった腕をさすりながら言う。

「そうそう。楽のパパにも協力してもらった。」

「親父に？」

「オレたちにツテがない大女優さんとか、仲介してもらったりしたんだ。楽のパパもこの件じゃ焦ってた。」

三「仲介してもらって、どうするんですか？」

「土下座でもウインクでもして説得するよ。ユキが大和に約束したんでしょう。スキャンダルくらい、オレたちが守ってやるって。」

「･･････。なんで、そこまでしてくれるんですか。」

千「暇つぶし。」

百「趣味だよ。気にしないで。」

『特技を使わない理由はないでしょ？』

３人で笑う。

皆が呆気にとられてる中、千が、折れない人もいる話をした。
志津雄さんに怒られた話も。

「でも･･･。大和くんがお願いすれば、志津雄さんも、言うことを聞いてくれるかもしれない。･･･電話してみて。」

ヤマさんの目が大きく見開かれた。

「･･･今ですか･･･？」

頷くけど、ヤマさんが躊躇している。

最初に背中を押したのは、天だった。

【本心では家族に戻りたがってる･･････天も、そうだから、なんだよね。】

ナギも背中を押す。
みんな、ヤマさんを温かい目で見ていた。

ヤマさんは、皆が見守る中、震える手でスマホをタップした。