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ジム体験 2 ページ25

「えー?もう平気?つまんない。」
千「女性は月のがあるから大変だね。」

【ん?】

百と千が同時に口を開いたもんだから、何言われたか分からなかった。

私がキョトンとしてる中、百は、しまったと言うように口に手をあてて目が泳いでいる。
千は、めっちゃ大きく目を見開いて百を見ている。
かと思えば、目を細めて意地悪そうな顔で笑った。

「へえ。モモ、嘘ついたね?」
「こういうのは良いでしょ!?」

『何の話?』

「昨日ちゃんと帰ったから、朝?」
「いいじゃんか!そこは分かってても黙って!?」

『ねえ、何の話・・・』

結局教えてもらえないままジムに入る。
元々私は1日体験扱い。

女性インストラクターが説明してくれた。
逃げようとした千の腕を、百が掴む。

「ストレッチしよう!ユキ、逃げない!」

「ええ!?モモが押すの痛いんだよ。」

「中途半端なストレッチは後々の怪我の元だっつったじゃんか。」

千がイヤイヤ足を広げて体を倒す。
周りにいるインストラクターや他のお客さんが頬を染めて千を見てるのがよく分かる。
百が私の所から千を見たら、絶対に他の人と同じになる。

【これは・・・確かにキレイに見えるけど・・・!!】

「ユキー、もっといくでしょー。」

言いながら百が千の背中をグイグイ押す。

「グッ・・・モ、モモ・・・痛い・・・」

【うわ、顔がしんでる・・・百の体重のかけ方、鬼・・・!!】

明らかに半分以上体重かけてますって感じに千の背中に両手をついて押してる。

【雨の中の戦闘シーン、結構足が開いてたから、これ位出来なきゃいけないんだ、きっと。】

そう思うことにした。

自分も同じ様なストレッチをする。
10分位やると、機械を使って無酸素運動というやつ。
女性インストラクターさんが説明してくれる。

力を入れるときは、いい。
力を抜くときに、ゆっくり戻すのが、すごい辛い。

【腕とお腹と腰が辛い・・・絶対明日、筋肉痛。】

「大丈夫?」

百が声をかけてくれた。
自分のは終わったらしい。
次はランニングマシンだって言ってる。

汗が首から下に流れていく百に色気を感じて、恥ずかしくなって百から百の後ろに視線を移すと、一瞬で胸の高鳴りがどこかへ行った。
千がものすごく疲れている。

でも、周りの人の目が明らかにハートになってるのは、息が上がってる千に色気を感じるんだろうね。
私には、ぜえぜえ言ってるようにしか見えないけど。

『大丈夫。アレよりは生きてる。』

千を指差して言った。

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作者名:miz | 作成日時:2019年6月4日 7時

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