笑顔のキミが好き【百】 15 (ページ21)

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誤解じゃなくて･･･　3 ページ21

「お疲れ様でした！お気をつけて。」

『ありがとう、おかりんこそ遅くまでお疲れ様！また明日ね！』

カフェの近くで車を停めてもらって降りた。

【予定より30分遅れたぁ！】

百、だいぶ待ってるよね？
一旦帰ってるかな？
その方が良かったな。
みっちゃんかいおりんに聞けば良かったから。

【でもそうなると、何で本人に連絡しないんだ？ってなりそうだから、やっぱカフェで正解か。】

自動ドアをくぐって、店内を見回る。

「いらっしゃいませー。」

【ん？】

あれ？
千？
何で？

『遅くなってごめんね？千、仮歌は？』

席に着きながら聞いた。

「ヤス、お疲れ！大丈夫。待つ時間も好きだよ！ユキも相手してくれたし。」
「ヤス、お疲れ。ほぼ出来たよ。」

『へぇ、凄い。聴きたい！』

「明日アレンジしよう。」

千が嬉しそうに目を細めて言うと、百が頬を膨らませた。

「明日、ジム行くっつったじゃんか。」

「ええ？徹夜だったんだからパス。」
「ユキのいけずー！元からそのつもりだったんでしょ！」

【ああ、絶対、元からそのつもりだな、これ。】

「そんなことないよ。いつも百のお誘い、断る理由がある？」
「えっ！本当？」

『はは、あるから断ったんでしょうが。』

千に睨まれた。
百がふくれっ面のまま、ちょっとトイレ！と言って席を立った。

『私と百で行くの？ジム。』

「僕、行ったんだよ。」

『どうだった？』

「スパルタだった･･････」

『あはは。百、全力でアクティブだもんね。千にはキツそう。』

かくいう、私にもツライだろうなぁ･･･。

『ついていけるのは、TRIGGERかなぁ？たまちゃんもついていけそうだけど、やる気がなさそう。』

「天くんも？」

千が意外そうな顔をして聞いてきた。

『え？だって天とがっくんは張り合うから。ストイックだしね。』
「何の話？」

百が戻ってきて、飲み物をテーブルに置く。
ニコッと笑って「ヤスの。アイスティーで良かった？」と言われた。

『ああ･･････トイレって言ったのに。』

「え？行ったよ？その後で買った。お金、受け取らないからね？」

先手を打たれた。

ごちそうさまです･･････と、悔しく思いながらアイスティーを飲む。

『百のスパルタについていけるのは誰かなぁって話してた。』

「スパルタ？ユキはモモちゃんのスペシャルメニュー、2回で何とか制覇したよね！」

へえ･･･

『愛だねえ･･･』
「当然でしょ。それがなかったら布団から出もしないよ。」