笑顔のキミが好き【百】 15 (ページ17)

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最低の自分　2　～百side～ページ17

「大和！これから帰り？」

大和は振り返ってオレを見る。

元気なさそう。
当たり前か。
三月とケンカしてんだもんな。

「ケンカしちゃったんだって？一緒にやってれば、ケンカ位するよね。」

大和は苦笑い。
うん。オレも、Aやユキと、たくさんケンカしたもんな。
特にA。

「でも、ケンカは正面向いてやった方がいいよ！背中合わせでケンカしてると、相手がどんな顔してるか分かんないから。今夜、のんびり、うちにケンカしに来ない？三月も一織も待ってるから。」

【Aには事情説明すればいいし。】

大和と話すも、やっぱりしんどそう。

「長い時間ケンカしてるの勿体ないから、うちにおいでよ！話し合ってみたら？お寿司とってあげるから！ね！」

「･･･。･･･うるせえな･･･」
「え？」
「･･･うるせえな！あんたら３人して構わないでくださいよ！余計ごちゃごちゃしたじゃないですか！」

【怒らせちゃった･･･】

「ご、ごめん。でも･･･」
「正面からケンカって、あんたらはどうだったんですか！？出来なかったから、声も出なくなったんてしょ！だいたい長引かせたのだって、Aと百さんだったんじゃないんですか！？」

【！！】

「Aは完全に万理さん分かってたのに黙ってたし、自分で情報通っていう百さんが、Aと付き合ってる百さんが、万理さんがうちの事務所にいることを知らないはずかない。2人共、知ってて言わなかったんだ。違いますか！？」

【Aは、オレとバンさんの為に言わなかったのに･･･オレのせいでAまで悪く思われんの？】

それは嫌だな･･･

「･･･本当に知らなかったよ･･･。」

「･･･っ、すみません･･･！俺･･･。」
「･･･っ、いい、いい！でもそう思っちゃうよね･･･。ユキやバンさんも、思ってるのかな･･･。」

【オレが、バンさんの居場所知ってたって、バンさんに思われてるのかな？ユキは、こけら落としからしばらく、Aにネチネチ言ってたけど･･･オレにも思ってんのかな？】

「･･･本当にすみません･･･！思ってもない事を言いました。･･･こんな･･･」

「大丈夫、大丈夫！いつもの大和なら言わないってわかってるから！だから、今、普通じゃないんだよ･･･。わかる･･･？」

自分の全てが嫌になって･･････ああ、Aが犯人役と大和が似てるって言ってた。

でも、犯人の行動はおかしいものだけど。
感情は誰にだって起こり得るものだから。