買い出し係 3 〜千side〜 ページ49
「重い･･･」
帰り道、買った荷物をそれぞれ持って道を歩く。
大和くんが僕を振り返って、呆れたような顔で言った。
「千さん。ミツが一番重いんですから文句は･･････あれ？」
「ん？何？」
僕の後ろにいる三月くんを見て大和くんが固まった。
つられるように後ろを向く。
【･･････あれ？】
さっきまでいた三月くんがいない。
「げ。あいつ･･･方向音痴なのに･･･千さん、ちょっと待ってて下さい。」
大和くんが荷物を置いて来た道を戻る。
面倒見いいんだよね、大和くん。
心配そうな顔をして探しに行ったな。
いくら方向音痴でも、来た道なんだから帰れそうだけど。
でもこの短距離で迷子って･･･
【早く帰りたい･･･】
結局ホラー系連れて帰ってないから、帰ったらAにキスしてもらおう。
うんと濃いやつ。
そしたら、Aもあんな不適な笑みじゃなくて、きっと真っ赤になって凄く可愛いはず。
色気たっぷりなヤスバージョンも好きだけど。
･･････それで迫られるのもいいな。
どっちでしてもらおうかな。
「千さん！いました！帰りましょう！」
大和くんの声に、ボーッとAの事を考えていたのを遮られ、がっくりするも、三月くんと大和くんがボロボロになっているのを見て驚いた。
「どうやったら、そんなに汚れるの･･･」
「いや、迷って･･･」
「ミツ、茂みに突っ込んでたんですよ･･･」
「普通に道路歩きなよ･･･。･･･っていうか、早く帰りたい。」
「帰りましょ。」
大和くんの言葉に、３人で歩く。
荷物が重い。
順番に荷物を変えてるからいいものの、お米持てないし。
「もうやだ。歩きたくない。荷物持ちたくない。」
「はあ！？何言ってんですか！まだ半分も歩いてませんよ！？」
「あー、早くモモとヤスに会いたい。」
「じゃあ歩け！」
「あはは、まー、荷物重いもんな。大和さん、ヒッチハイクでもすっか？」
ヒッチハイク･･･
「「この、あまり車が通らない所で･･･？」」
さっきから車は数台しか通ってない。
木が生い茂っていたり、畑だってある、この場所で･･･？
途方に暮れて少し休憩してからまた歩こうと大和くんが言った時、一台の車のライトが見えた。
三月くんが両手を振って、僕も立つ。
トラックに乗せてもらえる事になった。
「あはは。まさか4人も乗せることになるとは思わなかったよ！」
トラックのおじさんが笑いながら、乗ってとジェスチャーした。
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ミズ ミズ(プロフ) - 伊織露維さん» いつもありがとうございます！気分はずっと書いていたいんですけど、体と時間は思うようにいきませんね(笑)でもお気遣いありがとうございます＾＾気をつけながら頑張ります！ (2019年8月5日 8時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
伊織露維(プロフ) - めっちゃくちゃ好きです。更新を何より楽しみにしています。お疲れの出ませんように…。 (2019年8月5日 1時) (レス) id: 2aaf981a59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年5月31日 8時
