買い出し係 〜千side〜 ページ47
合宿の別荘について成人組はお酒を飲みながら話す。
龍之介くんが、僕が硬派なドラマ系に路線変更した理由を聞いてきた。
「そうね。あとは、A以外と役でキスとかあるのも嫌でしょ。主にAが。」
『その発言アウト。』
「本気で落とそうとしてるのに、他の子に目移りしてるって思われたら嫌じゃない？」
『どの口が言うの。昔そんなんばっかりだったのに。』
「演技でもね、A以外嫌だと思った時期と、NG食らった時期が重なっただけだよ。」
『千は人の話を聞くべきだと思うよ？』
「ヤスは苦労してるよな･･･」
『大和、分かってくれる？』
「何でこんなの選んだんだよ･･･」
『本当にね･･･』
「ちょっと？大和くんとヤス、くっつきすぎ。」
Aの腕を取って、僕の膝の上に乗せる。
逃げられないように、ガッチリ後ろから抱きしめた。
『ちょっと！？酔ってんの？』
あ、耳が赤い。
かわいい。
「これ位で酔わないよ。ユキヤスには好評でしょ？」
微笑んで、座ったままでいてもらうと、楽くんがAに、仕事の代わりに体〜みたいな事がないか聞いてきた。
Aが初めてウォータープルーフのCMしてから何度かあった事を言っている。
【あ、思い出した。】
思わずムッとする。
モモも思い出したらしく、一緒になってまくし立てた。
そうしてる間にお酒は隠されたらしく、モモに促されて一織くんが仕切る。
テーマを話し合い、案の定脱線する中、くじ引きが行われた。
【Aが一緒なら良かったのに･･･】
顔に出ていたのか、Aが笑って僕の頭を撫でる。
『大和と三月くんが一緒だから、きっと楽しいよ？』
「僕は、撫でられるよりキスの方がいいな。」
微笑んでいたAの目が一瞬にして、ジトッとした目に変わった。
『何も連れて帰ってこないなら、してもいいよ。』
「え？」
『ホラー系。』
「ああ。」
忘れてた。
あまりにも今まで、Aが普通だったから。
そういや、だから来たくないとか言ってたな。
「じゃあ、帰ってきたらヤスからキチンと唇にキスね。楽しみにしてるよ。」
そう言ってAの唇に親指で触れたのに、Aは照れることもなく不敵に微笑む。
『連れてこないなら喜んでしてあげるよ。』
【Aが？普段自分からしないのに？】
あまりに驚いて固まった。
『千？』
「じゃあ、楽しみにしてるよ。」
サラッとAの顔から手を離す。
カッコつけたけど、心臓はドキドキしていた。
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ミズ ミズ(プロフ) - 伊織露維さん» いつもありがとうございます！気分はずっと書いていたいんですけど、体と時間は思うようにいきませんね(笑)でもお気遣いありがとうございます＾＾気をつけながら頑張ります！ (2019年8月5日 8時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
伊織露維(プロフ) - めっちゃくちゃ好きです。更新を何より楽しみにしています。お疲れの出ませんように…。 (2019年8月5日 1時) (レス) id: 2aaf981a59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年5月31日 8時
