ビリヤード 2 ページ5
そのうち・・・って言ってたから、そこまで考えてるのかな。
私は考えないわけじゃないけど、まだ早いかなと・・・
だって仕事どうすんだ。
ファンもどうすんだ。
実際相手の公表をするにしても、ヤスなのか“A”なのか。
・・・・・・ヤスだろうな。
【・・・子供?】
なんだろう。
なんか引っかかる。
『子供・・・。』
「ん?・・・・・・欲しいの?」
『いや、そうじゃなくて、何かひっかかるなと。・・・・・・なんだろう。何か忘れてる気がする。』
「・・・・・・忘れてる?」
百が怪訝そうに言ったけど、私は思い出そうと必死だった。
でも思い出せなかった。
・
『おお、ビリヤードだ。久しぶり。』
「へぇ、来たことあんのか、ヤス。」
がっくんに誘われてビリヤードがあるバーへ来た。
千と百と龍ちゃんとがっくん、私の5人だ。
『昔、無理やり千に引きずられて。16歳なのに、18歳だから入れるとか平気で千に言われた。』
「万も笑うだけで、助けなかったよね。」
『2人共、Sだからね。』
「僕はMだよ。でなきゃ作詞作曲してない。」
龍「百さんは?」
「『明らかなM。』」
「ええっ!?2人共そんな目でモモちゃんを見てたの!?」
百がMじゃなかったら、ベランダから飛び降りようなんてしないってば。
千「ナインボールしよう。ルール知らない人いない?」
龍ちゃんとがっくんが一応ルールを聞いてきた。
1番から順に打って、9番ボールをポケットという穴に入れた人が勝ちというものだ。
「オレ、今日は行きたい所あったんだけどな・・・」
百がポツリと呟いた。
行きたいところ?
・・・月雲了の家かな?
百が月雲了の家に行って、暴露計画の首謀者を聞くのっていつだっけ?
『・・・・・・Missionの撮影が始まってから行けるよ。』
確か、そうだ。
百がバッと私を見て目が合う。
「・・・そっか。・・・やっぱ知ってんだ。」
『うん。・・・ごめんね、話せなくて。』
そう言うと、百は私の髪を撫でて微笑んだ。
「いいよ。言わない約束だろ?」
『うん。』
微笑むと、百は微笑んだ後、痛い!と言って飛び上がった。
『え?・・・・・げ。』
千が、キューの先端で百のお尻を突き刺している。
何回も。
「ちょっ・・・ちょっとやめて!ユキ!痛い!」
「2人でイチャイチャして、僕がやってるの見なかった罰。」
「イチャイチャしてない!見るから!」
キューは正しく使いましょうね。
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作者名:miz | 作成日時:2019年5月16日 5時