笑顔のキミが好き【百】 14 (ページ4)

今日:1 hit、昨日:20 hit、合計:97,507 hit

ビリヤードページ4

「秋にオープンされるテーマパークの“ぱんだなめこ村”で、プロモーションを兼ねたバラエティ撮影があります。」

【ん？ぱんだなめこ村？】

届いたＭissionの台本を読んでる時に、おかりんが言った。

「すみません。言うの忘れてました。」

「「『え？』」」

忘れてた？
おかりんが？

百「誰にでも失敗はあるから気にしないで！いつ？」

「あ、明日企画打ち合わせです。」

千「内容は？」

「大正時代をコンセプトにした衣装を着て、役になりきって脱出ゲームをします。TRIGGERとIDOLiSH7と組み分けして競争します。」

『バラエティ撮影の上に演技？じゃあ私は不参加？』

「ギリギリセーフです。」
『いや、アウトだよね。』

「百くんと千くんは遊び人です。ヤスさんは花魁･･･」
『ちょいちょい、おかりん･･･』

「A。」

呼ばれて百の方を向くと、いい笑顔で言われた。

「ヤスと脱出ゲームして、遊園地デートしよう？」

私が断れない方法をとってきた･･･。
百がデートしたい所、言ってたリストに入ってたもんね。

『･･･演技は下手でいいのね？』

「もちろんです！」

「下手な演技って、二重に大変だね。」

『やってやろうじゃないの。花魁らしくない花魁。』

「それでこそオレが好きなA！」

【！！】

どうして恥ずかしげもなく笑顔で言えるのか･･･。

「プライベートもハッピーだそうで何よりです！」

「大阪入る少し前からデレデレ再開だよね？」

「『えっ！？』」

百と見合って･･････照れた。

ぱんだなめこ村。
大正ロマン？
アイナナロマン？だ。

【覚えてない。のか？いや、断片的に覚えてるけど。どうだっけ？】

でも本編にそんなに関係ない？はず？
日記帳持ってくれば良かった。

そうちゃんとたまちゃんとナギ。
ヤマさんとみっちゃん。
いおりんと陸。
TRIGGER。
Re:vale。

だよね？確か。

うんうん唸りながら記憶の糸を辿る。

･･････まぁいいか。
そのまま楽しめばいい。

企画打ち合わせの後、百は文字通りウキウキしていた。

「新しい事って大好き！わくわくする！遊園地いいよね。観覧車でチューしちゃう？」

「ククッ･･･」

『･･････。』

私の頬はヒクついた。

いやさ、よく聞くけど。
大っぴらに宣言しないで･･･。
無駄に緊張するから。

「そのうちさ、子供連れて遊園地とかもいいよね！」

「へぇ、そこまでの予定が？」

「あわわ。いや、未定！全くの未定！」

子供かぁ･･･。