少しだけ未来のお手伝い 〜百side〜 ページ22
『あのね、IDOLiSH7のコンサートの何日後かとか分からないんだけど、IDOLiSH7のメンバーが夜遅く仕事以外で外出すると思うから、百が話聞いてあげてくれる？』
朝、時間差で家を出て、待ち合わせした後にAが言った。
【え！？】
わざわざ言うって事は、大事な事なんじゃないの！？
「オレが手伝っていいの？」
すんごいドキドキ。
こんなの言われるの初めて。
IDOLiSH7の結成1周年の時の手伝いは、ちょっとした事だったけど、ガッツリ役に立てそうな事は初めてだ。
『うん。言っておかないと時間のある時に動けないでしょ？守る意味でもね。』
凄い嬉しい。
頼ってくれるの。
「うん！すんごい頑張っちゃう！頼ってくれてありがとう！」
『頼って･･･。･･････ああ、うん、そうね。』
あれ？頼ってるのとは違う？
何でそんな微妙そうな顔すんの！？
【がぁん･･････いや！でも役に立てるんだし！】
了さんから聞き出してから他の事は動こう。
大和やAとかの周りも、誰かうろついてないかとか気にしなきゃいけないし、ちょうどいい。
オレが了さんの取引に乗ったフリとはいえ、誰か他にも近づいて同じ様な事をするかも知れないし。
なるべく寮の近くにいよう。
後はAの家から見とけばいいかな？
「A、Aのいない時に、家入って寮見張っててもいい？」
『ん？いいよ。』
Aが笑ってくれる。
いない時に家に入るって緊張するけど。
それだけ信用されてるし受け入れてくれてるんだなと思うと胸がいっぱい。
岡崎事務所に近づくと、Aが先に行くと言って走り出した。
なんで？と思って追いかけると、ボードにメッセージを書いてる途中なのを見た。
「『あ。』」
「百くん、おはようございます！」
「おはよう！今日もメッセージ書いてくれてんの！？」
「日課ですから！」
『千は来てないけど書いてあるよ。』
え！？
「来てないのに昨日と違うとか！さすがダーリン！イケメン！」
「昨日書いてから帰りましたよね？」
『うん。百がいなくなってから。』
「ちょっと！？コソコソとネタバラシしないで！？」
「おはよう･･････。」
「おはようございます。千くん。起きて頂けて何よりです。」
「睡眠時間足りない･･･。気付いたら寝てた･･･。」
凄い眠そうなユキが来てから、次々人が入ってくる。
会議室で今日の仕事の予定を言われ、ユキとAは映画の撮影へ行った。
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作者名：miz | 作成日時：2019年5月16日 5時
