Twelve Fantasia Tour �� ページ9
落ち込んでいても不安であっても、仕事はある。
立ち止まってる時間はない。
それでも前世の生活の記憶がない事は変わらない。
百に聞かれなかったら気づいたかな？
さすがに分かんないな。
「ヤス！ツアー最後のライブだよ！」
ハッとして顔をあげると、百と千が私に笑顔を向けていた。
「行こうか。」
『うん！』
ゼロアリーナのステージへ足を進めた。
「お待たせ、みんな！トップバッターは、オレたちRe:vale！」
『曲は“SILVER SKY”！』
「僕たちも、みんなも、忘れられない時間にしよう！」
鍵盤に指を滑らす。
ライブは好き。
嫌なことも、不安な事も、全てファンや百や千が忘れさせてくれる。
楽しめる。
百と千だけがステージ袖へ戻った。
一「次は私たちIDOLiSH7の番です！みなさん準備は良いですか！？」
陸「聴いて下さい！“MONSTER GENERATiON”!そして･･･」
i7全員「新曲“WiSH VOYAGE”！」
「新曲！？」
「ここで！？」
「嬉しい！」
【ああ、この曲、大好き。】
飛行場や空港で踊る皆、格好いいよね。
・
百「ヤス、すっごい楽しそう。」
千「ああ、ちょっと妬けるね。」
天「次はボク達です。妬かせて見せますよ？」
楽・龍「ああ！」
・
楽「行くぞみんな！次は俺たちTRIGGER!」
龍「“SECRET NIGHT”！そして新曲･･･」
天「“Heavenly Visitor”！」
「TRIGGERも新曲！？」
「凄い！」
「格好いい！」
【これも格好いい。MVは、このライブ映像も使うのかな？】
弾き終わると龍ちゃんと私が残って、たまちゃんがステージへ出てきた。
「このゼロアリーナでオオトリを務めるのは、Re:vale！ヤスりんは、いるから、あと２人皆で呼ぼー！ももりーん！ゆきりーん！」
「どうもどうもー！ご紹介に預かりました、Re:valeの百と！」
「同じくRe:valeの千でございまーす。」
『はいはい。ヤスも行きまーす！』
エレクトーンから離れて、皆に近寄った。
龍ちゃんに登場の仕方が漫才師みたいだと疑問が出ると、千が皆の肩の力を抜いて貰おうとしたと言う。
夫婦漫才が始まりそうな所を、たまちゃんと２人で止めた。
「久々にヤスに放置されなかったよユキ！」
「良かったね、モモ。」
「ユキ･･･！」
「モ･･･」
「また始めんな！」
『はいはい。次行こう〜！』
ゼロアリーナでオオトリで歌える気持ちをそれぞれ話した。
「さっきヤスがIDOLiSH7やTRIGGERの曲を、めっちゃ楽しそうに弾いててさー、あ、映像撮ってる？出して〜！」
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作者名：miz | 作成日時：2019年5月16日 5時
