新しい派閥･･･？ ページ48
千と私はアイスティ。
百は予告通り、桃とりんごとヨーグルトのフラッペ。
「色々混ざりすぎじゃない？」
「んー？美味しいよ？飲んでみる？」
「いや、いい。」
「ヤスは？」
期間限定って時々気になるけど、お試し位がちょうど良いよね。
迷ってると「ん。」と笑顔で私にストローを近づけてくる。
飲んだ。
『あ、意外とアッサリ。美味しい･･･』
「でしょ！？」
『でも、ちょっと貰う位でちょうど良い。』
「そっかー。」
百が言いながらストローで掬ってフラッペを食べた。
「へへ、間接キス〜」
【！？】
驚いて百を見ると、嬉しそうに飲んでる。
『止めて。そういうの言わないで。』
「えー？照れてる〜顔赤いよ？かわいー。」
わざわざ言うからだよ･･･
「それ位で･･･小学生じゃないんだから･･･」
「いいの！小さい事が大事なの！」
「あれ？Re:valeだ。ラッキー！」
「3人一緒だー！やっぱり仲良いよね。」
「ヤスさんだけ仕事上の付き合いとか3人不仲説ってガセでしょ？」
「モモちゃん、フラッペ食べてる。かわいい。」
「ユキくんとヤスさんは同じの？え？ユキヤス？」
百と千と顔を見合わせて、帰ろうか、と頷き合って急いでそれぞれの飲み物を飲み干･･･せなかった。
百が両手で頭を抱えている。
「うう･･･頭、キーンってなる･･･」
「『ブフ･･･ッ』」
千と私は飲み干したけど、百のはフラッペ。
そりゃそうだわ。
『事務所に持って帰ったら？』
「そうする･･･でも帰る前に･･･ヤス、これ持ってて。」
百がフラッペを私に渡してきたので受けとって、3人で席を立つと、百はさっき私たちの噂をしてた子達の所へ行った。
千と目を合わせて微笑んでから、一緒に百を追った。
4人組の彼女たちはRe:valeのファンらしい。
「へえ、何派なの？」
『千、そんな事聞かないの。』
「いいじゃん！オレも興味ある！」
彼女たちは、それぞれ視線を合わせて、一人一人言っていく。
「私はモモヤス派です。」
「私はユキヤス派。」
「派閥なしです。箱推しです！」
「私は･･･ユキAです。」
「「『は！？』」」
思わず百と千と顔を合わした。
【怖い！なんで急に私の名前！！】
「えー？Aはそういうの、ないっしょ。」
「だからだよー。1回ユキくんと噂になったじゃん･･････仲が良いんですよね？」
こっちは呆気に取られているのに、急に千が話を降られて珍しく動揺している。
「え？･･･まあ、そうね。」
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作者名：miz | 作成日時：2019年5月16日 5時
