Twelve Fantasia Tour ��ー 5 〜百side〜 ページ10
福岡ライブの前、ユキに、デレデレしなくなったって言われて驚いた。
確かに前の方が、Aを見るだけで好きーってなって、かわいいなぁとかヤスは綺麗だなぁとか、微笑まれたり笑顔を向けられると笑顔を返せるけど、それが後を引いて嬉しくなったり。
それをユキに見られてるのにも気づいてたけど、一旦緩んだ顔は簡単に戻らない。
「何でAは、その顔に気づかないんだろうね？」
「いいよ！気づかなくて！」
「かわいいよ。モモ。」
「ユキ･･･！イケメン！」
「･･･このデレデレとの違いにも気づかないよね。」
「えぇ！？ユキ、スルーなの！？モモちゃんショック！！」
頭を抱えると、ユキが頭を撫でてくれた。
とっても優しい微笑みで。
多分、最近デレデレしなくなったと思われてるのは、安心と欲の狭間で揺れてるせいだと思う。
実際自分でも分かる。
Aの秘密を知って、やっと一線を越えて、自分がAにとっての原点だと知った安心感と、少しばかり満たされた3Ｓ。
元々大好きで、いつだって触れていたいのに、これ以上はと踏み止まっていた時とは違って、もう受け入れて貰えるんだと思ってしまう。
“惚れ直した”
“格好いい”
なんて言われて、胸の奥がギューッと苦しくなって、フツフツ沸き上がる欲。
我慢するしかなかったけど。
あれから、きっと少しの事でオレの理性は簡単に崩れてしまう。
うっかり感情をそのまま出すと、きっと止まらない。
デレデレしないって言われるのは多分そのためだ。
手を繋ぐだけならいい。安心する。
オレが悪夢を告白した日、ユキがAに、キスするチャンスだと言った時は内心焦った。
ダメだ。
何とかしないと。
Aに、このまま気持ちを全てぶつけたら、怖がらせてしまう気がする。
「･･･モ、モモ。」
肩を揺すられてハッとした。
心配そうな顔でユキがオレを見ていた。
「大丈夫か？今日疲れただろ？寝ようか。」
「あぁ！いや、ちょっと考え事！うん、寝る寝る！」
「そう。考え事･･･？」
Aが好きすぎて胸がギューッてなるの抑えたいって呟くと、ユキが笑った。
「笑い事じゃないの！もう！」
「クックッ･･･かわいいね。だから今日ラーメン食べてる時に、あんな事言ったの。そうすれば良かったのに。」
「伝わらないって事は考えてないって事でしょ。ツアーだし物質的に無理。」
「そうか。･･･そうね。」
明日のAのデートを胸に、自分を抑える決意をして布団に潜った。
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ミズ ミズ(プロフ) - 汎用うさぎさん！ありがとうございます！描いて貰える事があるなんてびっくりで、とっても嬉しいです！夢主ちゃんですよね？リンク貼らせて頂きますね♪ (2019年5月9日 21時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
汎用うさぎ(プロフ) - イラスト描いてみました。良ければ使ってください！http://uranai.nosv.org/img/user/data/3/6/b/36bc53eadf1a1bf4c404b48dc6d305f7.jpg (2019年5月9日 18時) (レス) id: 8e53fc3a0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年5月2日 18時
