続ける決意表明 2 〜百side〜 ページ3
仕事の後、ユキが食事しに家においでと言うので、ユキの車にAと乗った。
「この辺女の子が多いね。」
「なにかあるんじゃない？」
『TRIGGERの関東のライブでしょ？』
「ほんとだ。Twelve Fantasia Tourのグッズ持ってる。」
Aと窓の外を眺めながら３人で話す。
片腕を窓のヘリに置いて、TRIGGERファンの子を見た。
昔の自分を思い出す。
オレもあんなふうだった。
赤信号でユキがバックミラー越しにオレを見ているのに気づいた。
「モモ？」
「オレ･･･。いいファンだって思われたかったんだ。」
信号が青に変わって、ユキが運転を再開した。
Aと繋いだ手を、きゅっと強く握った。
「･･････ユキさんや、バンさんや･･･A･･･。Aさんが大好きだった。３人にいい子だって思われたかった。３人が大好きだから、堂々とRe:valeが好きですって言える自分でいたかったんだよ。」
Aが黙って、手を強く握り返してくれる。
目が合うと、微笑んでくれた。
きっとオレが言う事は、全部分かっているだろう。
この葛藤や想いも。
でもいつだって答えを目の前にぶら下げることはせず、Aにとって辛いだろう事だってジッと耐えて待ってくれたと思う。
時に助けて、時に耐えて。
オレも、その気持ちに言葉で伝えたい。
「オレ、いいファンじゃない姿はユキにもAにも見せたくなかった。2人がしたくないことをさせたり、したいことをさせなかったりするたび、2人が許してくれても自分が許せなかったんだ。ねぇ、オレ、わりと嫌なヤツだよ。」
「『モモ/百は嫌なヤツなんじゃないよ。』」
ユキとAが笑った。
「嫌なヤツだよ。バンさんがしぬ夢を何度も見た。オレ、泣きながらホッとしてたんだ。Aは言わなくても沢山気づいて結構喧嘩したけどさ、ユキにも腹を立ててたことも何度もあるよ。言わなくても気付いてなんて、わがままな子供みたいな事思ってさ。」
ユキは気づかなくて申し訳ないと言うけど、オレは理想の自分以外を隠して、本当の自分を嫌いだったと言った。
「僕も、万も、Aも、モモが好きだよ。･･･悪い子のモモがいたって好きだよ。３人共そんな善人じゃないしね。特に万はその話を聞いたら喜ぶと思う。」
え？喜ぶ？
不安になって、未来を知るAを見てしまった。
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ミズ ミズ(プロフ) - 汎用うさぎさん！ありがとうございます！描いて貰える事があるなんてびっくりで、とっても嬉しいです！夢主ちゃんですよね？リンク貼らせて頂きますね♪ (2019年5月9日 21時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
汎用うさぎ(プロフ) - イラスト描いてみました。良ければ使ってください！http://uranai.nosv.org/img/user/data/3/6/b/36bc53eadf1a1bf4c404b48dc6d305f7.jpg (2019年5月9日 18時) (レス) id: 8e53fc3a0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年5月2日 18時
