Twelve Fantasia Tour ��ー 6 ページ11
オフの日。
久しぶりに百とデートだ。
「明日は他に行くからさ、今日の夜は皆ともつ鍋だし。ここ来たかったんだ！」
そう言って縁結びの神様で有名だと言う神社に２人で来た。
『ホントはリハの日にもつ鍋の予定だったんだよ？』
「そうなの？予約が取れなかったんだよなー。でもリハの日だったらバンさんいなかったから、これで良かった！」
記憶の中ではリハの日、万はいた。
この世界では万は仕事だった。
本当は8ヵ月とかかかりそうなツアーを、2、3ヵ月でやるんだからオカシイ所があって当然なんだけど。
行かない地方がものすごくある。
記憶の中でさえ全部は回れないけど。
お詣りして、御守りも買う。
『百、見て。可愛い。』
買った赤色の御守りを見せると、嬉しそうに笑ってくれた。
「良かった。喜んでくれて。」
『百も楽しかった？』
「当ったり前でしょ！」
百が絵馬を書こうと言うので書く。
･･････難しい。
『もう書いたの？』
「うん。オレはずっと変わらないから。」
ずっと変わらない･･･
縁結び･･････
“百瀬と、ずっと一緒にいられますように。”
書いて、自分のをかける時に、百のが目に入る。
“Aが早くラクになって、それでもオレの隣にいてくれますように。”
【･･････ラクに、なって･･･？】
ラクって･･･？
『百･･･ラクって･･･何？』
「えっ？見たの？」
百は焦った顔の後、照れたように言った。
「えと･･･Aって、先も過去も色々知ってるからさ、それって楽しい事ばっかりじゃなくて、絶対辛い事もあったはずでさ。例えばユキが曲作りでしんどい時だって、知ってる曲は口出ししにくいんだろ？でもいつだって答えを目の前にぶら下げることはしなくて。
だからAにとって辛いだろう事だってジッと耐えて時に助けて。･･････そういうのが、全部なくなって、ラクになったら良いなって思った。オレが手助け出来ることはしたいけど、あんまり望んでないみたいだから。」
【百･･･。】
涙で視界が歪む。
「でも、出来ることは言って。･･･さっきみたいに、本当はこうだったのが変わったとか、そういうのでも良いからさ。･･･そういう少しのことでも言える相手は、オレだけが良かったな。」
『え？』
「ああ、いや、バンさんが嫌なんじゃなくて！･･･Aがさ、オレに教えてくれるまでの間、辛い時に傍にいたのがバンさんなんだって思うと、なんて言うか･･･恐れ多いけど･･･」
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ミズ ミズ(プロフ) - 汎用うさぎさん！ありがとうございます！描いて貰える事があるなんてびっくりで、とっても嬉しいです！夢主ちゃんですよね？リンク貼らせて頂きますね♪ (2019年5月9日 21時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
汎用うさぎ(プロフ) - イラスト描いてみました。良ければ使ってください！http://uranai.nosv.org/img/user/data/3/6/b/36bc53eadf1a1bf4c404b48dc6d305f7.jpg (2019年5月9日 18時) (レス) id: 8e53fc3a0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年5月2日 18時
