気持ちを抑える方法 〜百side〜 ページ15
オレ達は一般の恋人とは違って、デートで手を繋げない。
最後にAと手を繋いだのは、夢の話をした日だ。
ギュッと抱きしめられたのも、その日が最後で、それからまともに触れていない。
飛行機の中でも、福岡に来てからのリハでも本番のライブでも、ヤスとも触れていない。
今日のデートでも指切り位。
【近くにいるのにこんなに触ってないの、初めてかも･･･。】
何かと髪の毛触ったり、手を繋いだり、ライブのMCでも肩叩いたりしてたのに。
･･･怖くて触れない。
触るとキャパオーバーになって満たされてた頃の怖さじゃない。
オレの気持ちを全部ぶつけてしまう怖さ。
Aが怖がったとしてもきっと、全部受け入れてくれる怖さ。
この溢れ出しそうな、好きな気持ち。
全部。
怖がらせたくない。
でもきっと、オレの為に我慢をするかもしれない。
“百は、千と私を何があっても守ろうとするでしょ？それが怖い。”
Aが言った。
その意味が、分かる気がする。
どうしたらいいんだろ。
触らなければ触らなかった分だけ、胸が苦しくなる。
でも触ると止まらなくなるかもしれない。
皆でのもつ鍋。
大和とAが、すんごい仲良さそう。
【なに、あれ！】
もう！モモちゃんという人がありながら！
近づきすぎだろ！
ムッとして、２人の間に割り込んだ。
怒りに任せてAの手を引く。
あ、なんだ。
意外と触れる。
あんなに怖がったのに。
大丈夫だ。
ホッとして、バンさんやユキの所に連れて行った。
そう思ったのが間違いだった。
怒りに任せてたから大丈夫だったのか、自分から手を繋いだから大丈夫だったのか分からない。
バンさんとライバル･･･って、ショボンとしてるオレに、肩をポンポンと叩いて笑って大丈夫だよと言うAを見て、嬉しくなった。
と同時に触られた肩から熱が伝わって、心臓が捕まれたようにギュッと苦しくなった。
【触りたい･･･。】
そこからは無意識に、惹かれるまま手にキスをした。
A、びっくりしてる。
【･･････かわいい･･･】
Aの肩を寄せて吸い寄せられるように顔を寄せようとすると、後ろから思いっきり肩を捕まれた。
「モモ！」
ハッとして、慌ててAから離れる。
心臓が早鐘を打つ。
【オレ･･･何しようとした？】
こんなとこで。
「･･･あ。･･･ごめん･･･。」
『あ、いや･･･ちょ、ちょっとビックリしただけ･･･。』
怖がらせた？
ヤバい。
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ミズ ミズ(プロフ) - 汎用うさぎさん！ありがとうございます！描いて貰える事があるなんてびっくりで、とっても嬉しいです！夢主ちゃんですよね？リンク貼らせて頂きますね♪ (2019年5月9日 21時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
汎用うさぎ(プロフ) - イラスト描いてみました。良ければ使ってください！http://uranai.nosv.org/img/user/data/3/6/b/36bc53eadf1a1bf4c404b48dc6d305f7.jpg (2019年5月9日 18時) (レス) id: 8e53fc3a0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年5月2日 18時
