笑顔のキミが好き【if･･････二階堂大和】3 (ページ19)

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『怖いよ。怖かった。なくても良いって思ってたのに、やっぱり怖かった。今は大丈夫。ヤマさんが、何かあれば抱えてるものを持ってくれるって言ってくれたの。
それが具体的に、私の謎とか言い出してたら話したかもしれないけどね。そしたら話す。こんな話だとは思ってないだろうけど。だから心から、前世の生活の記憶はなくても良いって思えたよ。』

そう言って、笑った。

「今回のオオトリがIDOLiSH7なのも分かった？」

『分からなかったよ。あと、新曲はオオトリだけ発表だった。でもゲームでは全曲発表されてるけどね。』

「色々変わってんのか。」

『うん。』

しばらく黙ってた万が、鞄からファイルを出してテーブルに置いた。

「『何？/何ですか？』」

開くと、ルーズリーフが何枚も綴じてあった。

「これさ、3年半位で俺なりに色々調べたことなんだ。前世の記憶を持って生まれる人って、全日本人の20%いるらしいよ。」

万がそう言って見せてくれた。

大体が8歳位から記憶が消えていく。個人差はあるけど本人の心の成長や前後に特別な出来事があったりするのが忘れる前兆だとか説明してくれた。

百「2年半位前って何あった？」

ヤマさんにファーストキス奪われた辺り。
とは言えない。

『えー･･･ヤマさんの事を好きになるかもって本人に言った位。』

「「へぇ。」」

『･･････何よ。』

細かく聞きたいって顔してさ。
特に百。

「大和は頑張ったんだねぇ。」

「百くんじゃなくて大和くんと付き合ってるって気づいた時は驚いたよ。」

『･･････元々、アイドリッシュセブンの中では一番好きな声だもん。』

「百くんが二番？」

『そうですよ！』

うう、恥ずかしい。
本人前にして。

結局、万が調べた事によると、心の成長と何か特別な事があったりするのが節目だと言うので、ゲームの記憶が気になるなら、そのたびに確認すれば良いという事になった。

「A、バンさん。話してくれてありがとうございました！」

百は嬉しそうに笑って言って帰っていった。

「じゃあ、このファイル置いていこうか？」

『ううん、置いてたら誰かに見ちゃうかもしれないからいい。情報として日記帳に書いておく。ありがとう、万。』

「ん。また何かあったら言って。」

『うん。何もないこと祈っておいて。』

万も見送って、日記帳に書いておいた。