笑顔のキミが好き【if･･････二階堂大和】3 (ページ14)

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「元気にしてるようだね。相変わらずモテているのかな？」

「はは、おかげさまで元気ではありますけど、モテてはいませんよ。仕事の後は一人で晩酌かメンバーと一緒です。」

「あはは･･････。大和くんの活躍は聞いているよ。いやいや。さすが血筋だね。」

血筋･･････。
言って欲しくない。

「･･･ありがとうございます。」

俺の気持ちも知らずに、お礼を言われて気分良くしたんだと思ったのか、男性が千葉サロンの暴露を心配した。

「はは･･･。安心してください。今のところ、暴露する気はありませんよ。」

「･･･それを聞いて安心したよ。前に芸能界に誘った時に言っていただろう。もしも、芸能界に入るとしたら、有名になって注目を集めて、千葉サロンの秘密を暴露するって。アイドルとしてデビューして驚いたけど、あれが本気じゃなくて良かった。君にも、君の仲間達のためにもね。」

この人は、Aの事を知らないのか。
･･････分かってる。
言わない方が良いこと位。

【余計なお世話だ。】

「じゃあ行くよ。お父さんによろしく。」

「ふん。顔も見てませんよ。それじゃあ･･････。」

そう言って、Aたちの所に戻ろうと振り返った。

「･･････！」

ミツとナギがジッと俺を見ていた。

「･･･おまえら･･････」

【聞いてたのか。･･････どこから･･･】

「ヤマト、お話があります。」
「！ナギ！よせって！」

「なぜ止めるのです、ミツキ。」

･･････IDOLiSH7を巻き込む訳にはいかない。

「俺に話はない。さーて、Aの所にでも行ってくるかな。」

周りを見渡して探すと、Aと千さんを見つけた。

【なんだ･･･？千さんが難しそうな顔してAを見てる･･････？】

あっちはあっちで、何かあったのか？
千さんがAを、あんな目で見るのは珍しい。

「A。今日皆と一緒に帰るか？」

そうすれば話が聞けるだろうと思って声をかけると、千さんが言った。

「悪いね、大和くん。今日はこっちが話があるんだ。今日は引いてくれる？」

『え？』

千さんの真剣な顔に、思わず頷いてしまった。

「ありがとう。それじゃあ次は大阪で。」

『え？あ、またね。ヤマさん。』

それぞれの心に小さな爪痕を残して、パーティーは終わった。