IDOLiSH7結成1周年 8 ページ50
『いてくれるよ。3人で、何があってもずっとRe:valeでいようね。』
「Aが言う何があってもは怖いけど、でも、そうね。何があっても僕らなら乗り越えられるよ。モモがいて、Aがいるなら。」
胸からこみ上げる熱いものが、鼻の奥を刺激する。
『うん。』
何があっても守るよ。
百も、Re:valeも。
IDOLiSH7を寮の部屋まで運んでから外に出た。
皆と挨拶をして出ると、万も千も百も待ってくれた。
百と並んで歩く。
『百がおじさんに正面切ると思わなかった。』
「ん？へへ、惚れ直した？」
『うん、惚れ直した。』
「っ///･･････はぁ、素直に言われると歯止め効かなくなるんだけど！」
え？歯止め･･･
素直じゃいけなかったかな･･･？
『えーと///･･･前はタジタジだったのにね？』
少し誤魔化すように話を戻す。
百は口角をあげてても、真面目に返してくれた。
「うん。Aの愛、いっぱい貰ったのもあるけど、日記帳でマネ子ちゃんに対する社長の想いとか社長の態度とか読んでて、誠実さと本気が伝わればいいかなと思ってさ。」
あぁ、そうか。
日記帳読めば、ある程度はどんな人か分かるかな？
『そっか。･･･うん、カッコ良かったよ。』
「･･････と、泊まってこう･･･か？」
『えっ？』
「いやっ、き、聞き返さないで！」
『あー･･･えっと･･･』
え？そういう事だよね？
どうしよう？
なんかやけに緊張する。
いや、既にそういう事にはなってるけど･･･
私のマンション前でお互いにモジモジしてるのが分かる。
だって、改めると恥ずかしいんだよー！
『い、い･･････っ』
「モモ、帰ろう。A、明日ね。」
「『･･････。』」
百の後ろの、私の視線の先で、千が声をかけてきて、百と視線が合って固まる。
百が肩を落として呟いた。
「･･･帰ります･･････。」
『あはは。はい。』
明日、仕事でねと言ってマンションへ入った。
『･･･はぁ･･････。』
【緊張した･･･！】
いいよって言おうとした！
エレベーターの中で1人、真っ赤になって頭を抱えていた。
「･･･はぁ･･････【いいよって言いかけてたの分かったのに･･･泊まれば良かった。】」
「どうした？モモ。ため息なんて珍しいな。」
「うん、大丈夫！」
「お前のせいだと思うぞ、千。」
「なんで。」
「なんででも。」
「オレの事分かるバンさん、イケメンです！」
「ありがとう。」
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作者名：miz | 作成日時：2019年4月19日 5時
