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2人きりの朝 3 ページ4

百が部屋を出たのを見送ってからヘタッと座り込んだ。

心臓がすんごいバクバクしている。

【うわーーーーー!】

体中が熱い。
大きく深呼吸をする。

息を吐いた所で、取り敢えずと思って服を出した。

【・・・・・・あのまま、するのかと思った・・・】

いや、昨夜するかと思ってたけど!
だって寝室に入らないように毎回言ってたんだから、入るなんて思わないじゃ・・・・・・

そこまで思って気づいた。

【日記帳・・・・・・!】

慌てて本棚を見る。

・・・・・・触った跡・・・。

百は、これを見て何か感じ取ったかな?
流石にこれ位じゃ不思議に思わないよね?

自分から話題を振らなきゃいい。
まだ、先を話すわけにいかない。

せめて・・・せめて次のブラホワまでは・・・・・・

【次のブラックオアホワイト・・・・・・】

ギュッと服を握る。

それまで、この世界でも皆無事にいられますように。

そう思って着替えて部屋を出ると、百がうずくまっていた。

『どうしたの?』

「へっ!?あ、A・・・・・・」

振り返った百は顔を真っ赤にして、手をワキワキ動かしている。
ジッと見ると、慌てて手を後ろに隠す百。

「いやっ!これは!なんでも・・・っ!」

『・・・・・・なにしてんの?洗面所で着替えてきて。』

呆れた顔で百にスゴむ。
百は急いで服を持って洗面所に向かった。

【あの手・・・。】

何で手をワキワキ動かしていたのか、百の顔色と言動を見れば何となく想像はつく。

・・・・・・恥ずかしい。

こっちも真っ赤になりつつ、味噌汁と卵焼きとおにぎりを作っていると落ち着いてくる。

「美味しそう!!」

『食べよう。もう30分しかない。』

2人でいただきますをして食べる。
百は変わらず早い。

『ちゃんと噛んでよ?』

「噛んでるよ!」

あっという間になくなって、片付けをすると、手伝ってくれた。

「えへへ。新婚さんみたい!」

『そんな事言ったら、千と何回もご飯一緒に作ったり片付けしたり・・・・・・』

「そこは、そうだねって笑うとこでしょ!」

ムキになる百が可笑しくて笑った。

『・・・・・・そうだね?』

「そうそう。そう言う・・・」

ちょっと背伸びして、百の頬にキスをする。

「・・・べ・・・き・・・。・・・っ」

百がお皿を拭いてる手を止めて、真っ赤な顔で私を見た。
私は恥ずかしくて百を見れないけど、ちょうど洗い物が終わって水道を止めた。

「・・・っA・・・っ!」

『メイクしよう。時間ない。』

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作者名:miz | 作成日時:2019年4月19日 5時

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