笑顔のキミが好き【百】 12 (ページ17)

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お仕事企画・百ページ17

百がつらつらバーベキューに参加する芸能人たちの名前を言う。
目と指で千と会話して、千が頷いた。

「モモ、僕らは夕方か夜からの参加でいい？」

「ん？僕･･･“ら”？」

『用事があるって。いい？』

百は一瞬悲しそうな顔をしたけど、すぐに文句があるように口を尖らした。

「ユキとA、２人でデートってジェラシー･･･」

『デートではない。』

千「え、ドライブデートって言ったのに。」

『目的あるんでしょ？』

キッパリ言うと、百は考える仕草をして言った。

「分かった！いいよ！！TRIGGERは仕事だけど、IDOLiSH7は環と陸と壮五とマネ子ちゃんが来てくれるって！」

【これ、あれか･･･】

そこまで話を聞いてから理解した。

千が2箇所行くと言ってた1箇所目は、万の実家だ。
もう１つは？

万の実家ならヤスじゃなくてもいいはず。
“A”で十分説明出来る。

「明日はモモもAも家に泊まっていかない？飲もう。」

ああ、緊張するんだろうな･･･

大事な日の前は、１人でいたくないんだろう。
その気持ちは分かる。

百が私の方を向いて「いこうか。」と言ってくれた。
頷いて笑った。

次の日は百がNEXT Re:valeのお仕事企画を収録。
ガイドするんだよね。

百は、もう先に行っている。

『ほら、千。もうちょっとだから頑張って！』

おかりんに山の下まで送って貰ってから、千を押しながら歩いていた。

「やだ、しんどい。」

『百を驚かすんでしょ。こんな所でしんどいって言ってたらこの先の山登りどうすんの。』

「山･･･もう登りたくない･･･。」

言いながら登っていると、百がガイドしてる姿が見えた。

「ヤス！？ユキ！？」

『本日はよろしくお願いします！』

「え！？何でいるの！？仕事って聞いてたよ！？」

百が私たちに駆け寄る。

「仕事だよ。モモのガイドを見る仕事。」

『ドッキリ成功だね。』

「～～！やられた！めっちゃハッピーだよ！」

百が物凄く嬉しそうに笑う。
私も千も、そんな百を見て微笑んだ。

『じゃあガイドさん、よろしくお願いします！』

百「はい！こちらこそよろ･･･」

「僕だけのガイドでいてよ、モモ。」

『え？千だけのじゃないでしょ。･･･私の専属でしょ。』

「へえ、言うね。」

千と言い合うと、百が赤い顔して慌てた。

「ちょっ、ちょっと！２人がオレの取り合いするのは嬉しいんだけど、今日は皆のモモちゃんで！終わったら、いっぱい一緒にいよう！」

百の言葉に周りが盛り上がった。