笑顔のキミが好き【百】 12 (ページ9)

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Twelve Fantasia Tour ① ページ9

「Twelve Fantasia Tour！？何それ、すっごい楽しそう！絶対やりたい！」

おかりんから説明を受けると、百は嬉しそうに言った。

全国の津々浦々を巡るツアー。
主要は、福岡、大阪、名古屋の各ドーム公演を経て、ツアー千秋楽をゼロアリーナでするというもの。

Re:valeとTRIGGERとIDOLiSH7の合同で巡るらしい。
しかもどうやら、私の記憶とは違って短期間で色々巡ると言う。

【短期間･･･鬼のようなツアーだね･･････】

「ちなみにヤスさんは、一番過酷です。全曲弾くという事になっています。」

『うわー･･･腕が筋肉痛になりそう･･･』

「そうならないように、モモちゃん、マッサージしようか！」

百がウインクしながら言ってくれるので、お礼を言う。
千の肩とかよく揉んでるもんね。

「じゃあ千くんもヤスさんもOKでいいですか？」

「うん。モモも乗り気な様だしね。スケジュールは大丈夫なの？」

「はい。朝言ったように意外と空いてますので。」

「はっ！デート！」

百がショックそうに言って動きが止まった。

『あはは。残念だったね。』

「ヤスは残念じゃないの！？」

『ゼロアリーナの総支配人でしょ？仕事の可能性あるでしょう、こけら落とし成功だったんだから。』

この事を知ってたのもあるけど。

私が言うと、百も千も、おかりんでさえ驚いていた。

「さすがA･･･モモちゃんでも読めませんでした･･･。」

「昨日の今日で、仕事だと思う方が稀ですよ。」

『え？だって昨日一次会で言ってたよ？ツアーしようって、企画段階って。』

「あぁ、そう言えば言ってた気がする･･････。行動が早いにゃー･･･。」

「昨夜のうちにそのテンションで各所に連絡したんでしょうね。」

すると百は、よし！と言って、ウキウキした様に言った。

「後輩と一緒のツアーか。楽しみだな！何持っていこうかな～。」

「はは、旅行じゃないんですよ、百くん。」

「けどツアーライブって事は色んな所に行くんだろ？旅行みたいなもんじゃん！ヤスとも旅行！！」

百が急に、ギュッと抱きしめてきた。

『何度か、ライブツアーで旅行みたいだって言ってたでしょ？行ったよね。』

「そうね。でもそういう部分を楽しむのも大切かもね。･･･ちなみに合同ツアーという事は万も来たりする？」

「どうでしょうか？今度聞いておきましょうか？」

「･･････いや、いい。」

千が考えるように答えると、百が私から離れて不満そうに言った。