笑顔のキミが好き【百】 12 (ページ20)

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そのうち･･･　2 ページ20

百に掴まれてた所が熱をもってる様な気がする。

“そのうち･･･オレの･･･”

ドキドキしながら、ラビチャをしてる百を見る。

一緒に住まない？って言われた事はあった。

でも会話の流れからすると今回は･･････

『･･････っ頭が沸騰する･･･。』

言いながら千を起こそうと寝室へ行った。
布団引き剥がしても起きない。

【どうしようか･･････万の実家に行くにしても、ある程度時間は決めてるだろうし。】

悩んでると百が来た。

「まだ起きない？」

頷くと、百が千の腕を引っ張って体を無理矢理起こさせた。
千は目を閉じながら座っている。

「ちょっと面白い！マネ子ちゃんに送ってやろう！」

百がそう言うと、千の写真を撮る。
すると千がうっすらと目を開けて言った。

「･･････天使が２人いる･･････。」

『･･････は？』

言うだけ言って、また目を閉じた。

【天使･･･！？】

「天使！？ユキの方が天使だよ！マジ天使！！」

百は物凄く嬉しそうに千にギュッと抱きついて、一緒に寝ようとした。

『いやいや、待って待って！バーベキューでしょうが！買い出し！』

「はっ！ユキのお誘いに乗るところだった！」

『千は誘ってないから！』

何とか千をベッドから降ろすのにも成功したものの、床で寝ようとする千に、またもや百が楽しそうに写真を撮っている。

いや、前世の記憶見ても思ってた事だけどさ、時間ないんだよね？
何してんの？

２人でシャワー浴びて貰ってる間に、自分も食べて千の分はお弁当にして味噌汁だけ食べてもらった。

百を見送って千とドライブだ。

一件目はすぐ近くだった。

『･･･ここ、住所よく知ってたね。』

近くのパーキングに車を止めて歩いた先の建物を見て言った。

「おかりんに聞いた。･･････正体もバラしていいって。」

『･･････そう。行くのは言ってるの？』

「うん。母親の方に了解は貰ってる。」

ここに来るのは5年振り位だ。

さっき買い出しの時に買ったお菓子の詰め合わせの袋をギュッと掴む。
千がインターホンを押した。

千が名乗ると、機嫌の悪そうな女の人が、入れば？と言う。

【懐かしい声･････】

私は元気で明るい彼女しか知らない。

『百のお姉さんだね･･････』

「･･････うん。」

玄関先に出てきてくれた百のお母さんに促されて、家に入れてもらった。