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脅迫状 〜千side〜 ページ6

おかりんが、ゼロの復活の噂と、チケットがゼロの騒動によって高値で売買されている事に怒っている。

「僕たちの舞台でゼロが復活したら、それはそれで面白いけどな。なぁ、モモ、ヤス。」

『んー・・・でも、ないでしょうね。』

「どうして。」

『狂言者だと思うよ、私は。』

Aがきっぱりと言った。
モモは反応しない。

「モモ?・・・大丈夫か?」

心配して声をかけると、弾かれたようにモモは笑顔になった。

「うん!今日は歌えそう!」

そう言いながら、差し入れのお菓子に手を伸ばす。

「・・・あれ?無記名の手紙が混ざってる・・・。」

「・・・手紙?」

『それ!見せて!』

座っていたAが、パッと立ってモモに近寄る。

「自分が開けます!こんな時ですから!」

おかりんが文句を言うモモから受け取って開けて読んだ。
青ざめている。

「どうした?」

「み、見ないでください!」

「モモ、パス。」

おかりんの手からヒョイッと取ってモモに投げた。
紙だからヒラヒラ舞うものの、Aも手を出して2人でキャッチしている。

Aとモモが見合って笑った。

【ちょっと妬け・・・いや、そんな場合じゃない。】

「ええと・・・」

『脅迫状だよ。』

モモが文章を読む前に、Aが言った。

『千、志津雄さんに連絡して協力をお願いしよう。』

百「心証操作だよね。ヤス、いつ覚えたのそんなの。」

『誰がやってたの?そういう事。』

Aがモモを見てニヤニヤすると、モモは不満そうに口を尖らせた。

『TRIGGERとIDOLiSH7とRe:valeで協力すればいいと思うけど、どう?』

Aが笑って言うと、おかりんが眼鏡をツマんで言った。

『それは事務所の仕事です!やってやりますよ!』

「「おかりん、やるぅ!」」

『おかりん、格好いい!』

おかりんが照れている。

Aとモモが、おかりんをもてはやす中、僕は差し入れのお菓子を見ていた。

差し入れの中に何故入っていたんだろう。
局の中に犯人がいたのは確かだ。

やっぱり楽くんが言うように薬なんだろうか?

一つ一つチェックする。

どれか穴が開いていたり、封が開けられているのはない。

「ユキも食べる?どれでもいいよ。」

「あ、いや・・・僕は、いい。」

他に入れられそうな物?
どれだろう。

考えていると、Aが僕に小声で言った。

『食べ物とは限らないし、心の問題かも知れないでしょ?』

心・・・
万に会えたらスッキリするのにな。
そう思った。

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ミズ ミズ(プロフ) - 麗妃さん» いえ!身内からのリクエストで既に万ルート希望の声があったので、構想はあるものの「あ、これ短い」と思ってお蔵入りの可能性はあったので、嬉しいです。ありがとうございます!頑張ります! (2019年4月18日 14時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - 誤字ありました!万さんルートです。誤字失礼致しました。 (2019年4月18日 14時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - ミズ ミズさん» ミズ ミズさんのストーリー展開が本当に好きで、万さん不ルートを作ってくださるだけで幸せです!ですから、大丈夫です!これからも応援しつつ、作品を楽しませていただきたいと思っています。これからも頑張って下さい!長文失礼致しました。 (2019年4月18日 14時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - ミズ ミズさん» ええ、え、本当ですか!?正直駄目元だったので、とても嬉しいです!!万さんの立場も分かっているつもりですし、もう色々なルートを書いているミズ ミズさんも大変だとと思います。なので無理しない程度に、ミズ ミズさんの考えているストーリーを恵んで下さい! (2019年4月18日 14時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 麗妃さん» いつもありがとうございます!万ルートは、万が主人公の事を一番分かってる位置にいる為、この後のストーリー展開予定での葛藤が消化されやすくて、他ルートのネタバレ的な物になってしまうので、書くなら他が第三部途中位ならと思いますが、いかがですか? (2019年4月18日 14時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:miz | 作成日時:2019年4月9日 10時

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