バンさんの行方 2 〜百side〜 ページ8
何度も、大丈夫だと、Aの言葉を信じれた。
ユキさんもオレも、バンさんを探していたし、会いたいと思っていた。
Aは最初からバンさんを探さないと言っていたけど、オレとユキさんが探せばいい。
でもオレはいつしか探さなくなった。
【ユキは、まだ探してるんだ･･･】
見つかったら終わりだ。
いや、その前に、ゼロアリーナコンサートで終わりかな。
“２年後のその後も、一緒にいてくれる？”
“ずっと一緒にいて下さい。”
【A･･････。】
楽屋の横の壁を背に、Aの言葉を思い出す。
思い出す度に胸がいっぱいで、いつも浮かれていた言葉。
【オレがRe:valeじゃなくなっても一緒にいてくれても、お互いに今の様に付き合えるのかな？】
分からない。
こんなに好きなのに。
それでも自信がない。
「あれー？モモくん、そんな所でどうしたの？」
ビクッとして笑顔で顔をあげる。
今日の共演者だ。
「あー！いや、ダーリンが電話中でさ、終わるの待ってんの！モモちゃんというものがありながら、妬けちゃうでしょ？」
「あはは、ヤスさんがいれば良かったね。NEXT Re:vale以外のバラエティー、NGなの勿体ないよ、あのキャラクター。」
「そう？じゃあハニーと事務所に伝えとく！もう終わったかな？じゃあ後でスタジオで！」
「うん。あとでね。」
手を振って別れた。
気にしてもどうにもならないなら、笑っちゃおう。
【大丈夫。Aが大丈夫って言うんだから、大丈夫だ。】
そう言い聞かせて、楽屋のドアを開けた。
「ダーリン！お菓子貰ってきた！この前言ってたやつ！ラッキーだね！」
「へぇ。･･･クク･･･いっぱいあるね。どれが言ってたお菓子なの。」
「いっぱいあったんだもん。楽しくなっちゃって！」
「ふ･･･クク･･･」
ユキはずっと肩を震わせて笑っている。
それを見ると、自然と笑顔になった。
「これが言ってたお菓子で〜」
ユキに説明しながら食べて貰ったり、食べさせ合ったりした。
収録も終わって、ユキと別れた後で思い出した。
「あ。Aとの夕食誘うの忘れた･･･」
とりあえず今終わったというラビチャを送る。
返事はまだない。
【忙しそうだな。】
じゃあたまには外で食べるかな？
仕込みしてないって言ってたし。
Aの料理すごい好きだけど、たまには休ませてあげたい。
適当に店を予約して、Aの収録現場へ車を走らせた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 366人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アイドリッシュセブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミズ ミズ(プロフ) - 巫リオネさん» いつもありがとうございます！公開しました！教えていただきありがとうございました！ (2019年4月13日 9時) (
レス) id: 9f5e9cb3e5 (このIDを非表示/違反報告)
巫リオネ(プロフ) - コメント失礼します。いつも楽しく拝読させて頂いております！登場人物みんな可愛くてかっこいいです…！これからも応援してます！あと補足なんですが…それぞれの反応2が公開されていないみたいです…… (2019年4月13日 7時) (レス) id: e609e440af (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：miz | 作成日時：2019年4月6日 12時
