万の言葉 ページ43
ナギの言葉に訝しげな顔をする千。
「どうも、こんにちはー。ドッキリ、成功した?」
会いたいか分からない、怖いと言っていた百は、万の姿を見ると目を丸くして驚いたけど、嬉しそうなのにホッとした。
「・・・万・・・!」
「・・・!バンさん・・・!!バンさんじゃないですか・・・!!」
「どこにいたんだ!?ずっと、探してたんだぞ・・・!」
「久しぶりだね、千。だめじゃないか、百くんを困らせちゃ。」
「お前が突然、姿を消すからじゃないか!・・・っ、もう二度と会えないかと・・・。」
「心配かけてごめんね・・・。小鳥遊社長に拾って貰って、今はこの子たちの事務所で働いているんだ。」
千・百「「小鳥遊・・・?」」
2人が私をゆっくり見た。
思わず顔が引きつった。
想定内なのに、怖い。
千「ヤス?どういう事?」
百「返答如何によっては、お仕置きが必要だね?」
思わず後ずさりする。
万にぶつかって、両肩に手を置かれた。
「俺が言うなって言ったんだ。百くんも迷ってるから、会えと言えないとも言ってたよ。」
「万は、ヤスが誰か、いつ知ったの。」
「ん?・・・・・・。」
上を向くと、万と目が合う。
万がニヤリとして言った。
「・・・・・・俺、大事な男みたいだから。」
千・百「「!!」」
周りが、どういうことか不思議そうにしてる中で、千と百は、流石に分かったらしい。
千「初めから・・・・・・負けてる・・・・・・。」
「やっぱりバンさんには勝てない・・・・・・。いや、勝てると思ってないけど・・・でも・・・・・・」
百は、呟くように言った。
“想いを伝える物”は、この後渡す予定だ。
千と万が話す。
それを見て、百もファンだった事と、ユキと私の隣にいていいか悩んでた事を話していた。
万「今のRe:valeが本物のRe:valeだ。胸を張って、もう迷わないで。誰より大きな声で、3人に声援を送るよ。だから、君たちも自信を持って、最高のステージを見せてくれ。」
千「・・・っああ・・・!」
「・・・はい!」
私は微笑んで頷く。
三「じゃあヤス、頑張れよ!」
『うん!』
皆が出て行って、千は万に連れ出して貰った。
楽屋には百と私の2人。
「皆と行かないの?」
『うん。渡すものがあるの。』
昨日受け取った紙袋を持つ。
『百。もう歌えるよね?』
「・・・え?」
発声練習をしてから、歌って貰う。
「・・・・・・っ・・・」
百は、歌えなかった。
【なんで・・・?記憶と違う・・・】
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ミズ ミズ(プロフ) - 巫リオネさん» いつもありがとうございます!公開しました!教えていただきありがとうございました! (2019年4月13日 9時) (レス) id: 9f5e9cb3e5 (このIDを非表示/違反報告)
巫リオネ(プロフ) - コメント失礼します。いつも楽しく拝読させて頂いております!登場人物みんな可愛くてかっこいいです…!これからも応援してます!あと補足なんですが…それぞれの反応2が公開されていないみたいです…… (2019年4月13日 7時) (レス) id: e609e440af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:miz | 作成日時:2019年4月6日 12時