合同練習最終日 2 ページ38
“ヤマさんが映画の仕事を受けた事を千に言って。ノックせずに入って、ももりんがあるか確認して。何があっても動揺しないで。”
それを説明すると、ヤマさんが言った。
「俺なりに考えたんだけど、百さんの歌声が出なくなったのは薬の可能性があるって話があったろ？それがあのジュースに入れられていたら？それを千さんが目撃したら？流石に千さんでも動揺するんじゃないか？」
思わず口角があがってしまった。
【やっぱりヤマさんだよね。】
元々この案は、ヤマさんとがっくんが考えたはず。
ちょっと背中押せば、早く事が進む。
『うん。それで行こう。』
大「やっぱりそんな事を考えていたのか･･･。で？百さんにそれを見せるのか。でもあの千さんだぜ？生半可な演技力じゃすぐ見破られちまう。」
一「演技力に定評があるのは、Aさんと･･････」
いおりんがヤマさんを見る。
「Aさんは百さんと付き合っているでしょう。それにAさんが、既に二階堂大和を指名しているようなもんじゃない？」
『そうだよ、天。そのためにヤマさんにお願いしたの。』
皆がヤマさんを見た。
ヤマさんは困ったような顔をした後、後頭部に手をやってため息をついた。
「分かったよ。俺がやる。」
皆が笑顔になった。
ヤマさんが皆に、さすがリーダーとか、格好いいとか言われている。
【こういう裏を見れるの、嬉しいな･･･】
ニコニコしながら見てると、がっくんが私に聞いてきた。
「Aの気持ちが伝わるにはどうするんだ？」
『ああ、それは、バイトしてた所に頼んだの。･･････みっちゃん、いつ出来るって言ってた？』
ヤマさんに構っていたみっちゃんが、顔を上げて呆れたように私を見た。
「あれな･･････超大変って言ってたぞ。こけら落としの中日に持ってきてくれる予定だって。」
【遅くなっちゃったな･･･】
でも無茶言ったのは私だ。
仕方ない。
『じゃあ受け取りに行く。終わった後でいいかな？』
すると、みっちゃんは考えるように顎に指を充てながら言った。
「あぁ、でも親がくるから、Aで来ないと受け取れないぞ？」
『うーん･･････分かった。』
中日だからいいか。
『じゃあ皆、お願いします！』
そう言って、レッスン室を後にした。
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ミズ ミズ(プロフ) - 巫リオネさん» いつもありがとうございます！公開しました！教えていただきありがとうございました！ (2019年4月13日 9時) (
レス) id: 9f5e9cb3e5 (このIDを非表示/違反報告)
巫リオネ(プロフ) - コメント失礼します。いつも楽しく拝読させて頂いております！登場人物みんな可愛くてかっこいいです…！これからも応援してます！あと補足なんですが…それぞれの反応2が公開されていないみたいです…… (2019年4月13日 7時) (レス) id: e609e440af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年4月6日 12時
