それぞれの反応 ページ33
「そういえばそろそろ、TRIGGERとIDOLiSH7の合同練習、最終日だよね。何か送ろうか。」
千が言った。
「モモ、聞いてる？」
「えっ！？ああ、うん！いいんじゃない？送ろう！」
百が千とは目を合わせられなさそうに視線を泳がした。
『合同練習の日、私は日中休みになったんだよね。CM撮影が延びたんだ。私が持って行こうかな。』
千「え？ヤスで？」
百「え？当日楽しみにしてようよ。」
『練習は見ないよ。持ってくだけ。近いから。』
そうして、フルーツ盛り合わせを決めた。
・
合同練習最終日。
ヤスの姿で変装して、フルーツ盛り合わせは自転車のカゴに入れて、小鳥遊事務所に向かった。
『こんにちは！』
「いらっしゃ･･･い･･･ヤスさん･･･」
万が微妙そうな顔をした。
ああ、そういやヤスで会うの初めてだわ。
『万。げって言わないなんて珍しいね。』
いつものように言うと、戸惑ってるのが分かった。
『これ、Re:valeから。渡しに行く時に一緒に行かせて。』
そう言ってフルーツ盛り合わせを万に突き出した。
「ああ･･･どうも･･･ありがとうございます･･･」
『ぶふ･･･っちょっと面白い。外面で私に対応するの新鮮なんだけど。』
ケラケラひとしきり笑った後で、メイクを直した。
「･･････疲れる･･･慣れない･･･」
万がボソッと呟いたけど、おじさんは？と聞くと、社長室らしいので、万を引っ張って社長室に行った。
おじさんは快く迎えてくれた。
「それで？何しに来たの？」
「Re:valeから差し入れを持ってきてくれたんですよ。」
「違うよ万理くん。」
もう、おじさんって色々勘が良くてイヤになるよね。
私は微笑んで言った。
『TRIGGERは私の正体を知ってます。IDOLiSH7にバラしに来ました。』
「それは、どういう事だい？」
『私が、昔からRe:valeであった事を話さなくちゃいけなくなりました。ヤスであると矛盾も多くなって、嘘を嘘で塗る形になって手に負えなくなります。それなら話してしまったほうがいいです。』
「だからと言って、うちの子達にそんな秘密を背負わせる訳にはいかないよ。」
『背負わせるんじゃないです。彼らの中にある私に対する矛盾をなくすんです。今なら言っても大丈夫です。彼らは強くなってる。お願いします！』
言って頭を下げた。
まずここをクリアしないと先に進めない。
協力してもらうのも、話を聞いてもらうのも。
「岡崎事務所は何て言ってるの？」
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ミズ ミズ(プロフ) - 巫リオネさん» いつもありがとうございます！公開しました！教えていただきありがとうございました！ (2019年4月13日 9時) (
レス) id: 9f5e9cb3e5 (このIDを非表示/違反報告)
巫リオネ(プロフ) - コメント失礼します。いつも楽しく拝読させて頂いております！登場人物みんな可愛くてかっこいいです…！これからも応援してます！あと補足なんですが…それぞれの反応2が公開されていないみたいです…… (2019年4月13日 7時) (レス) id: e609e440af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年4月6日 12時
