少しでも元気に･･･ ページ30
今日も歌番組。
きっと今日も百は歌えない。
【よし！】
おかりんには迎えは、いらないことを言った。
ヤスの格好になった。
さらにいつもの変装に加えて、髪の毛が短めのカツラも被った。
いつもの荷物と大きなトートバッグを持って家を出る。
電車に乗って歩いて目的地に着いた。
インターホンを押すと、すぐに「はーい。」という声が聞こえた。
『お届け物です！』
マスクを取って笑って言うと驚かれたけど、すぐに開けてくれた。
家に入ってドアを閉めてから家主が言った。
「A！朝早くからどうしたの？」
『おはよう。朝ご飯食べた？おじゃましまーす！』
「食べてないよ！何時だと思ってんの！」
『もうちょっとで7時。え？起こしちゃった？』
「起こされちゃったよ！！」
口調は怒ってるのに、ずっと笑顔で言ってくれる百は、心から嬉しそうにしてくれた。
『ごめんね？』
「いいよ！嬉しいから許す！」
ぎゅっとされた後でリビングに入ろうとすると止められた。
百を横にどける。
『はいはい。汚いのは知ってるから。』
「え！でも待って！本当に待って！」
グイグイ押される。
百の力に敵うはずない。
『百。』
「なに！」
『･･･おはようのキスして･･･』
「ぅえっ！？･･････っ･･･え？･･････いいの？」
頷くと、百がゆっくり私に顔を寄せようとした。
･･････その隙にリビングのドアノブを回す。
『あ、やっぱり汚いじゃ･･････』
「ぎゃー！ちょっと！騙した！ひどい！」
『私が言うキャラじゃないでしょ。』
「オレの純情返して！！」
『朝から片づけかー。ま、やりますか！』
洗面所にある洗濯機を回してから、ソファの上にある山になってる洗濯物をたたむ。
百は泣く泣く諦めたのか、一緒に洗濯物を畳んでくれた。
【あ、下着･･････】
目の端に見つけて手を伸ばそうとすると、凄い速さで百に取られる。
コソコソ畳んでる。
『･･････っふふふ･･･』
「なっ何で笑ってるの！」
『普段から畳まないから焦るんだよ。』
今日はそれ以上は知らないフリしてあげよう。
半分位畳んだところで百に任せて朝ご飯を用意した。
トートバッグから、作ってきたおかずとおにぎりを出して、お味噌汁だけ作る。
洗濯物をしまってきた百が目を輝かせた。
「ちゃんとしたご飯だー！」
最近、千の家に行ってないみたいだから、しばらくキチンとした朝ご飯は特に食べてないはず。
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ミズ ミズ(プロフ) - 巫リオネさん» いつもありがとうございます！公開しました！教えていただきありがとうございました！ (2019年4月13日 9時) (
レス) id: 9f5e9cb3e5 (このIDを非表示/違反報告)
巫リオネ(プロフ) - コメント失礼します。いつも楽しく拝読させて頂いております！登場人物みんな可愛くてかっこいいです…！これからも応援してます！あと補足なんですが…それぞれの反応2が公開されていないみたいです…… (2019年4月13日 7時) (レス) id: e609e440af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年4月6日 12時
