百の歌声 ページ11
歌番組収録のステージに立つと下岡さんから紹介された。
３人で、こんばんはと挨拶する。
「ゼロのヒット曲カバー、5周年記念のコンサートと、話題の尽きないRe:valeですが。どうですか？今の心境は？」
「ドキドキしてるけど、ワクワクもしてるかな？やったことないことって大好き！」
そう言った百は、昨日会った時とは違っていて少し安心した。
「百くんはいつも明るいねー。千くんはどう？」
「１人だったら、プレッシャーできつかったろうけど。２人がいるから。」
「おおー！相変わらず、Re:valeは仲良いねえ。ヤスさんはどう？」
『ゼロの曲はプライベートでは結構弾いているんです。でも誰かの声が乗るのは初めてで。それが２人なのが嬉しいです。』
「おお！この微笑み！２人共、愛されてるねぇ。」
下岡さんが言って、百と千を見ると２人共ニコニコしている。
百「お風呂で背中流しっこしたもんね。」
千「３人でね。」
『してない、してない。』
「お箸も夫婦箸。」
『誰と誰が。』
千「でもフルネーム知らないよね。」
「グループ名は？」
「そこは覚えておこうよ。」
『ほら、百は物忘れ激しいから。』
「そんな設定ありません！もう！どっちが！」
百が笑いながらツッコむ。
下岡さんが笑って、曲紹介した。
エレクトーンの前に座って２人と視線を交わして、前奏から弾く。
百からの歌い出し。
「･･････ぁ･･･」
【！！】
思わず伴奏を止めた。
スタッフが騒ぎ始めた。
「･･･モモ･･･？」
「声が･･･。歌おうとしたら声が出ない･･･。」
「もう一度、やってみよう。」
「うん。お願いします！」
何回かのリテイクを繰り返す。
もう一度と千が言った時、私がエレクトーンの電源を落とした。
千「ヤス･･･？」
『申し訳ありません。音無しで演奏しますので、フリで出来ますか？』
「ヤス！」
『千、これ以上他の歌手やスタッフさんに迷惑かけられない。分かってるでしょ？』
スタッフに言うと、既にテープを用意していたのか、直ぐに収録した。
百は戸惑った表情のまま、何も言わなかった。
ステージを降りると、スタッフそれぞれに謝った。
心配そうに見ていた陸の肩をポンと叩く。
『大丈夫。コンサートまでには治る。陸は陸の仕事して。』
「えっ？･･････あ、はい。」
微笑むと、陸も頷くものの、まだくすぶっているものがあるのか困ったように微笑まれた。
先に楽屋に向かっている百と千を追いかけた。
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ミズ ミズ(プロフ) - 巫リオネさん» いつもありがとうございます！公開しました！教えていただきありがとうございました！ (2019年4月13日 9時) (
レス) id: 9f5e9cb3e5 (このIDを非表示/違反報告)
巫リオネ(プロフ) - コメント失礼します。いつも楽しく拝読させて頂いております！登場人物みんな可愛くてかっこいいです…！これからも応援してます！あと補足なんですが…それぞれの反応2が公開されていないみたいです…… (2019年4月13日 7時) (レス) id: e609e440af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年4月6日 12時
