大楽龍とお食事？ 4 ページ18
『で？私を誘った理由は？』
ヤマさんと龍ちゃんが、ほろ酔いになってきた所で、がっくんに聞いた。
目が合うと、ちょっと驚かれた様子。
『がっくんが理由もないのに私を誘うとは思ってないけど。』
「はは、理由なくても誘うかも知れないぜ？」
『そんな人は、私を見て“げ。”なんて言わない。』
･･････いや、言いそうな人はいるけど。
しかも私も千が急にいたら言うわ、きっと。
「･･････百さん、大丈夫なのか。直接的な理由があるはずだろ。薬を盛られてるとか。」
『ない。確かに百は何でも食べるけど、違う。』
「どうして言い切れる。理由を知ってるのか。」
『心の問題だと私は思ってる。誰がどうとかじゃない。百が、百自身が乗り越えなきゃいけない壁。』
「それは、あんたでも壊せないのか。」
『･･････っ』
壊したいよ。
私が出来るなら壊したいよ。
でもきっと、私にこの傷痕がある限り、旧Re:valeであったのも含めて、私だけじゃ壊せないんだ。
昨日、百は傷痕を見て泣いてた。
最初は気持ち悪そうだった。
次もそうだった。
三回目は慣れたのか、触ってる時に少し辛そうな顔をしただけだったのに。
百は何を思ったんだろう。
わからない。
それは、私が関係してるからだ。
【歌えない理由が、私が知るもの以外であったら？】
あるとしたら私が理由だと思う。
この世界でのイレギュラーは、私だから。
でも、理由になるものは、傷痕以外に思い浮かばない。
しかも傷痕は、歌えなくなるずっと前から見せてた。
だから理由ではないはず。
「A、悪かった。そんな顔させようと思ったわけじゃねぇ。」
ハッとして、がっくんを見る。
心配そうな顔で私を見ていた。
「また、共演があるだろ。そん時に歌えていたらいいな。」
『うん･･････』
その時は、きっと過去の話をする時だ。
私に出来る事は何だろう。
そんな事を思いながら、結構酔ってきた龍ちゃんとヤマさんを見る。
『がっくんが酔った所、見たことないな。』
「あ？何だよ急に。」
『お酒に強い訳じゃないよね？セーブしてるの？』
「ああ、でも酔わねぇ訳じゃないぜ？龍の家とかなら結構酔う。」
『強いお酒でも置いてるの？』
「･･････さあ？でも百さんも酔わないだろ。」
『あれは鍛えられたんだよ。めっちゃ体に悪い。何回怒ったか分かんない。』
そう言うと笑われた。
お開きになって、ヤマさんと一緒のタクシーで帰った。
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ミズ ミズ(プロフ) - 巫リオネさん» いつもありがとうございます！公開しました！教えていただきありがとうございました！ (2019年4月13日 9時) (
レス) id: 9f5e9cb3e5 (このIDを非表示/違反報告)
巫リオネ(プロフ) - コメント失礼します。いつも楽しく拝読させて頂いております！登場人物みんな可愛くてかっこいいです…！これからも応援してます！あと補足なんですが…それぞれの反応2が公開されていないみたいです…… (2019年4月13日 7時) (レス) id: e609e440af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年4月6日 12時
