待ちに待った！ 2 ページ5
映画のチケットだけ取ってから水族館へ行く。
百に料金を払われた。
『払うのにー。』
「いっつもAは自分で払おうとする。こういうのは男が払うの！」
『決まってないでしょ。』
「じゃあ今決めよう！ね！」
『やだ。』
言うと、頬を両手で引っ張られた。
『いひゃい。』
「ぶ･･･くく･･･」
私の頬から手を離して笑っている百。
自分でやったのに失礼じゃない！？
「失敗した。かわいかった。」
『可愛いって思ってたら笑わないでしょ。』
「本当だって！」
言いながら先に歩くと追いかけられて、また手を繋いで水族館へ行く。
水族館は広くはないけど、アーチ状の天井が水槽になっていたり、薄暗くて神秘的な空間にある幾つもの細長い水槽にクラゲが泳いでいたり、座る所もあってのんびり出来る空間。
『水族館って小学生の遠足以来かも。』
「そうなんだ。･･･ああでもオレもそんなに来た記憶ないな。遠足かー懐かしい。やってみたい！」
『遠足？』
「面白そう！しおり作ってさ、TRIGGERとか誘ってどっか行く？」
本当に時間が十分にないのに、色々思いつくな。
絶対やりそう。
『いいよ。行こうか。』
「じゃあまた考えるとして･･･あっち行こう！」
グイッと引っ張られる。
笑いながらついていくと、ちょうどイルカとアシカのショーが始まる時間。
チェックしてたな･･･
ぐるっと見終わった頃にはお昼ご飯にはちょうどよくて、近くで食事した。
『ここまでで結構バレないもんだね･･･』
「振り返ったり見てくる人いないしね。デートしてる人多いから他まで興味ないんじゃない？このデート、くせになりそうだな〜。またこうやってデートしよ！」
食べながら嬉しそうに言われる。
私も周りを気にするのは正直面倒くさくはある。
ちょっと悲しい気持ちになったりもするし。
『いいよ。でもカツラだったらプールや海で泳ぐのは出来ないよね。』
「うーん･･･それは確かに･･･」
百は唸りながら、貸し切っちゃうとか･･･いっそ染める！？とか言ってる。
いや、貸切は怖い。
映画館に入って席に着くとビックリした。
『百･･･これ･･･』
百はニコニコ笑って席に着いた。
横をポンポン叩いている。
「いいでしょ！ペアシート！！イチャイチャしよ！」
『いや･･･趣旨変わってる･･･映画･･････』
立ったまま頭を抑えると、腕を引っ張られて座らされた。
「ちゃんと見るよ！でもくっつきたいの！」
もう声にもならない。
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ミズ ミズ(プロフ) - 璃堵さん» いつも読んで頂いてありがとうございます！＆教えてくれてありがとうございます！直しちゃいました。すごく今更ですが（汗） (2020年7月20日 1時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
璃堵(プロフ) - ストーリーにちゃんとハマってて、めっちゃ面白くて、めっちゃ好きです！！最後の話のがっくんが天にぃに九条紹介しろって言ってるところらへんで、ブラホワがフラホワになってました。揚げ足取ってごめんなさいm(__)m (2020年7月19日 23時) (レス) id: 252f69f9ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年3月27日 7時
