逐一報告 3 ページ25
「･･････効かない？効かないよ〜ユキ。」
「何で？飽きた？」
『わざとらしい･･････』
ポツリと呟いた。
「ええ！飽きられた！？遂に！？捨てないで！！」
ギュッと抱きつかれた。
なんか･･････この常にオン状態、どうすればいいですか。
『いや、捨てないけど･･･』
「ほんと？オレの事好き？」
『うん。』
「好き？」
『うん。』
「す･･････」
『しつこい！』
思わず立ってフォークを置いた。
百もつられたのか、立つ。
「好きって言ってよ！」
『あんたは女子か！』
「A、不安なんだよ。」
いや、不安って･･･
もう、困る。
『･･････好き。』
ポツリと呟くように言った。
何か改めると恥ずかしい。
目線は合わせられない。
百はハート飛ばして私に抱きついてきた。
「オレも好き〜！」
ま、いいか。
「ちゅー、しよ！」
『！！』
「ね？」
『い、いやでも千が･･･』
「僕は何も聞いてないよ。」
千はクルリと私たちに背を向けた。
「A･･････。」
『･･･っ』
やっぱり、自然に迫られる方が恥ずかしい･･･
体温があがる。
触れるだけのキスをした。
「A･･････」
『ん･･･？』
「Aの事で、オレが関係ない事はないからね？･･････返事は？」
急に熱が冷めた。
『･･････分かった。』
呆れて、負けを認めて“あげた”。←
ところで、なんの勝負だったっけ？
座ってチキンを食べる。
千もこっちを向いてバーニャカウダを食べ始めた。
百「じゃあ会ったら逐一報告ね。」
あ、思い出した。
ヤマさんの話だ。
『え？面倒くさい。本の貸し借りだけでも会うのに、逐一はヤダ。』
「面倒くさい！？」
『大体報告してどうすんの？会いました、会います。分かった。それで終わりでしょ？』
「虫がついてないかチェック！！」
虫って･･････
困って千を見ると、ニコニコ笑って
「言ってあげたら？安心すること。」
と言う。
さっきから私が折れてない？
･･････百に折れてもらうために言うのか。
フォークを置いて百を向く。
『私が好きなのは百だけだから、報告しなくても信じて？』
言った後、少し恥ずかしくなってテーブルの方にむき直した。
「･･････オレも好き。」
百の言葉に視線をやると、頬を染めて、満面の笑顔を向けてくれる百がいた。
一応は、折れてくれた。
ケーキを出した時、千はフルーツの多さに、しばらく笑っていた。
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ミズ ミズ(プロフ) - 璃堵さん» いつも読んで頂いてありがとうございます！＆教えてくれてありがとうございます！直しちゃいました。すごく今更ですが（汗） (2020年7月20日 1時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
璃堵(プロフ) - ストーリーにちゃんとハマってて、めっちゃ面白くて、めっちゃ好きです！！最後の話のがっくんが天にぃに九条紹介しろって言ってるところらへんで、ブラホワがフラホワになってました。揚げ足取ってごめんなさいm(__)m (2020年7月19日 23時) (レス) id: 252f69f9ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年3月27日 7時
