天と握手 ページ17
ネメシス収録も終わって天とのドラマも始まった。
先生役と生徒役なだけで、学園ものだから大した絡みはない。
「Aさん、一緒に食事しませんか？」
天使の微笑みで言われて、周りの注目もあった。
他には誰も近寄ってこない。
どちらにしろ断る理由もないので、飲み物とロケ弁を貰って天と食事した。
『関わりが初めてなのに不自然じゃない？』
「いいの。ヤスさんと仲がいいでしょ？」
『まぁそうだけど。』
言いながらお茶を口にした。
天が箸をとめる。
「JIMA･･･あの子達ノミネートされたね。」
『うん。そうね。』
【解散の危機もあるはずだけど。】
「陸と約束したんだ。新人賞を獲得したら、聞きたいことを教えるって。」
私も箸をとめた。
『うん。いいんじゃない？自分だけ蚊帳の外って寂しいもんだし。』
IDOLiSH7は新人賞を獲得する。
でも天は本当のことを言わない。
いつ知るのが陸のためになるのか分からない。
でもきっと、いつでも乗り越えられる強さを持っていると思う。
「そう･･･」
『でも、天がやる事に口出しはしないよ？りっくんの為を思ってやってるのは分かるから。』
「そう。」
天は今度は微笑んだ。
「昨夜、陸と話したんだ。･･････あの子はもう、ライバルだ。」
天は、どこか先を見ていた。
まっすぐ。
『うん。いいライバルだね。』
そう言うと、天は私を見て微笑む。
凄くスッキリした顔をしていた。
2人で食べ終わって、ゴミを捨てた後に天が、そうそう、と思い出したように言った。
「ついでに昨日、社長にオイタをした説教をしたよ。ふふ、楽しかった。」
あまりに嬉しそうに楽しそうに笑うから、ちょっとドキッとした。
ここまで楽しそうな顔は、前世でしか見た記憶がない。
なんとなく視線を感じて周りを見ると、天の微笑みにやられている人達がいた。
『ブラックオアホワイト、楽しみだね。』
「うん。Re:valeも倒すよ。」
『出来るもんなら、やってみな？』
「ふふ、それでこそ、Aさん。」
天が口に手を当てて、ずっと笑っている。
手を差し出された。
私も笑顔のまま、天と握手を交わした。
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ミズ ミズ(プロフ) - 璃堵さん» いつも読んで頂いてありがとうございます！＆教えてくれてありがとうございます！直しちゃいました。すごく今更ですが（汗） (2020年7月20日 1時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
璃堵(プロフ) - ストーリーにちゃんとハマってて、めっちゃ面白くて、めっちゃ好きです！！最後の話のがっくんが天にぃに九条紹介しろって言ってるところらへんで、ブラホワがフラホワになってました。揚げ足取ってごめんなさいm(__)m (2020年7月19日 23時) (レス) id: 252f69f9ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年3月27日 7時
