58 〜大和side〜 ページ36
MEZZO”のＷ主演ドラマが決定したらしい。
目の前で目を輝かせたマネージャーが言った。
「お願いします！未経験の壮五さんと環さんの、演技指導の講師になって下さい！」
「えぇー？柄じゃないんだけど。」
「大和さんなら大丈夫です！練習室でお待ちです！」
半ば強引に引っ張られて練習室の前で呼ばれるまで待つ。
昨夜の八乙女や十さん、Aの言葉が頭をよぎる。
【･･･マネージャーに言うか。】
メンバーのためだ。
他の誰かの為じゃない。
あいつらを高みに連れて行く為だ。
呼ばれて適当に説明した後、マネージャーに映画を受けることを言った。
・
数日後、リクとイチからRe:valeの話を聞いた。
その日の夜、Aが帰ってくるのを待とうと、何も言わずにAの家で待っていた。
【Re:vale･･････】
ヤスは事務所で決まったと言うけど、Aが千さんと出会ったのが事務所なのか？
5年前だ。
俺と出会った時には既にRe:valeだったのは知っている。
【･･････入るか？･･･でも･･････】
納戸の前で迷う。
楽譜の入ったファイル。
量が結構あった。
Re:valeの前に何をしてたか聞いたことはない。
俺が引っかかるのは、百さんの前にいたという女性メンバーだ。
千さん以外の２人が事故にあったと言っていた。
Aは傷痕がある。
事故にあったと言っていた。
そしてあのエレクトーン技術。
考えていても仕方ない。
俺は納戸を開けた。
鍵がかかってないことにホッとした。
ファイルが並んでいる。
【ええと･･･5年以上前のヤツ･･････ん？】
前は気づかなかったけど、色付きのケースに入っているファイルがある。
開けようとすると鍵がかかっていた。
【何だ？】
何とかかろうじて見える背表紙に“３部”“４部”“５部”･･････と並んでいる。
？意味わかんねぇ･･････？？
【取りあえず5年以上前のヤツ･･････】
ケースを戻して、ファイルの背表紙をなぞっていくと、６年前のを見つけた。
『ヤマさん･･････それ、どうするの？』
ビクッとして手が止まった。
入り口を見る。
「A･･････おかえり･･･」
『･･････ただいま。来てると思わなかった。それで？それ、どうするの？』
Aが淡々と無表情で俺の所へ来て、ファイルを取った。
【これは･･････怒ってるな。でも･･･。】
「今日、百さんからインディーズの頃のRe:valeの話を聞いたってリクとイチから聞いた。」
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ミズ ミズ(プロフ) - chattyさん» いつもありがとうございます！またよろしくお願いします＾＾ (2019年3月22日 22時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
chatty(プロフ) - 続編ありがとうございます！毎回ドキドキして拝見させて頂いてます(o^^o) (2019年3月22日 19時) (レス) id: 01aa2e4b44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年3月22日 8時
