38 〜大和side〜 ページ16
そんなの聞いてないと思ってAを見ると、呆れたような顔をした。
『よく言いますね。誘ったことないじゃないですか。』
「Aちゃんのマネージャーが、オフは別の仕事をしているって言ったんだよ。なんの仕事してるの？」
都築博巳がAに聞く。
やけに緊張した。
『普通にバイトしてますよ。私の収入じゃ暮らしていけないので。』
「へぇ、大変だね。Aちゃんの実力なら、もっとオーディション受ければいっぱい受かるだろうに。」
『いいえ、私はまだまだですよ。』
こういう会話、ちょっと心臓に悪いな･････
でも事情を知らなかったら、全然嘘ついてるように見えない。
A、嘘下手だよな？
って事は、今演技してるのか。
皆で食べ終わると午後の撮影。
如月あるとと都築博巳が演技してる中、Aに近寄った。
「随分、都築さんと仲良さそうだな。」
『そう？あの人、誰にでもあんな感じだよ。誰にでも優しい。でもこっちは踏み入れられると色々困るから線引いてるよ。』
Aと、収録現場を向いて話す。
「･･････バイトの話な。」
『うん。ヒマな時に、みっちゃんの所に手伝いに来いって言われてるからいいけど、実際オフないから辞めてから一回も行けてないんだよね･･･今度の夏のオフ行こうかな･･･』
「え？オフあるならどっか行かねぇ？」
普通に出かけるデートなんてしばらくしていない。
そう思って言った。
びっくりした顔をして、Aが俺を見る。
いや、普通に付き合ってんなら一緒にいたいだろ？
Aは何故か困ったような顔を浮かべて考えているように額を押さえている。
【いや、オフでバイトとか言ってるなら、付き合ってるんだし迷う所じゃないよな？俺がおかしいのか？】
変な汗をジワリとかいてる気がする。
『じゃあヤマさんがオフだったら。』
【あ、そうか。】
自分はオフが多いから、当然オフだと思ってた。
「はは･･･嫌なのかと･･･」
『違うよ。このドラマで知名度は絶対に上がる。Web番組も始まる。売れるよ、IDOLiSH7。』
Aがそう言って笑った。
「そうか･･･」
『うん。早く登っておいで。』
「はは、遠いな。」
そう言った所で監督に出番だと呼ばれた。
Aが俺の背中を押して言った。
『会えなかった9ヵ月に比べれば、すぐだよ。』
振り返ると、Aは笑っていた。
このドラマをキッカケに、如月あるととの教師と生徒の恋愛ドラマのオファーが来た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 149人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アイドリッシュセブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミズ ミズ(プロフ) - chattyさん» いつもありがとうございます！またよろしくお願いします＾＾ (2019年3月22日 22時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
chatty(プロフ) - 続編ありがとうございます！毎回ドキドキして拝見させて頂いてます(o^^o) (2019年3月22日 19時) (レス) id: 01aa2e4b44 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：miz | 作成日時：2019年3月22日 8時
