35 〜大和side〜 ページ13
次の王様は・・・俺か。
【Aは何番だ?】
迷っていると、万理さんが言った。
「膝枕なんてどう?」
『何で万が決めるの?』
音「万理くん?」
万「は!いやいや、何も言いません。」
「うん、じゃあそれで。番号は・・・」
ピンポイントで当てたい。
折角予想外でもAといるんだし。
そう思ってると、ナギとミツが俺の所へやってきた。
「(通るときに見た。11だぜ。)」
「(OH!ミツーキ、グレートです!さぁヤマト!)」
【これって不正・・・・・・】
いや、付き合ってるんだしここは堂々と!
「11番が王様に膝枕!」
言ったはいいものの、皆が自分の番号を見ているとちょっと不安になる。
Aが膝をポンポン叩いて言った。
ちょっと照れてる?
かわいい。
『どうぞ。』
【よし!】
「じゃあちょっと・・・」
と言いながら横になろうとすると、社長が叫んだ。
「ちょっと!Aちゃんの膝枕なら、僕の膝枕・・・」
万「まぁまぁ社長!」
三「正攻法で勝ち取ったんですから!」
いや、明らかな不正だけどな。
「君たち!邪魔しないで!」
三「ほら!大和さん、早く!」
「え・・・あ、あぁ・・・じゃあ失礼して・・・」
ポフンとAの膝に頭を乗せた。
【これ、してもらうの初めてだな・・・何か結構いいかも。】
・・・皆に見られてんのは恥ずかしいけど。
『・・・何で皆が嬉しそうなの?』
Aの言葉に周りを見ると、生暖かそうな視線で見られている。
恥ずかしい。
ゴロリと皆に背中を向けて反対側を向く。
自然とAの体を向くことになった。
【・・・ヤバい。触りたい・・・】
危険だと思って体を起こそうとすると、ナギが頭を押してきた。
「何すんだナギ!」
「シー!コイビトの邪魔をする程、ヤボではありませんよ?ゆっくりしてくださーい。」
ナギが小声で言った。
やっぱりコイツにはバレてたか・・・
仕方なく横になる。
見ていると触りたくなってしまうから、目を閉じた。
【何か眠くなってきた・・・】
Aが頭をなでてくれる。
それも気持ち良くて、いつの間にか寝てしまっていた。
起きた時は2人きりで、Aも壁に寄りかかって寝ていた。
毛布もかかっていて、誰かが持ってきてくれたんだろう。
電気を消して、今度は俺の膝にAの頭を乗せる。
こういうのも、たまには悪くない。
明日、あいつらうるせぇだろうな。
そう思いながら目を閉じた。
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ミズ ミズ(プロフ) - chattyさん» いつもありがとうございます!またよろしくお願いします^^ (2019年3月22日 22時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
chatty(プロフ) - 続編ありがとうございます!毎回ドキドキして拝見させて頂いてます(o^^o) (2019年3月22日 19時) (レス) id: 01aa2e4b44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:miz | 作成日時:2019年3月22日 8時