失態 ページ32
問題を起こした人達は病院送りになった。
お客さんも皆帰った。
千「狂犬のようだったね。」
そうボソッと呟く千に万が、キャプテンから狂犬にあだ名変えるかと笑って言う。
私はさっき百から無理矢理返して貰ったタオルをギュッと握りしめる。
真っ赤でキャパオーバーって顔をしていた百。
私はあの表情を知っている。
千と万に緊張している時に出る表情だ。
まさか私にもあんな顔をされるとは思わなかった。
タオルを持って百に駆け寄る時、すんごい緊張して正直心臓がうるさくて仕方なかった。
百があんなに緊張してなかったら、私の方が真っ赤でテンパってただろう。
すべてを終えた百が私達に駆け寄ってきた。
百「あのっ！Re:valeのライブ邪魔してすみませんでした･･･っステージをめちゃめちゃにして！本当に本当にすみません！」
深く頭を下げている。
目を瞑っているのは見なくても分かった。
千「あんなに凶悪に暴れた狂犬が必死に頭下げてる･･･」
『しー！』
私は口に人差し指をあてて、千に黙っているように言った。
万「えーっと君、よく来てくれる子だよね。女の子と一緒に。」
百「なっなんで知ってるんですか？」
万「男の子のお客さんって珍しいしね。ほら、Aのファンって少ないし。」
『さりげなくディスられてんの私？悪かったね容姿悪くて。』
万「そんなこと言ってないだろ。･･･で君リア充かと思ったらお姉ちゃんなんだって？」
百「そ、そ、そんな･･･ことまで･･･」
百が恥ずかしそうに俯く。
かわいい。
大人の百よりも、少しだけ若い声。
まだ色々と揉まれる前の純粋な心。
好きだなって思う。
万が連絡先を渡そうとして百が逃げようとしている。
万が手を伸ばして百を引き止めた。
百「ぎゃー！」
もうなんていうか、ゲームの内容が変わらず目の前で繰り広げられているから、感動もあるけど凄い変な感じ。
ああ、この辺は娘と一緒になって爆笑してた場面だ。
万「ご、ごめん。つかんだ所ケガしてた？」
百「･･･っいえ！触られてびっくりして！バンさん、超イケメンです！」
会話の流れをだいぶ無視して急に万を誉める百。
テンパってる百は、かわいいけど面白い。
万「あはは。ありがとう。腕痛くなかったら、ここに名前と連絡先書いてくれる？」
万さん上手い切り返しです。
あ、つい万さんって言っちゃった。
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ミズ ミズ(プロフ) - 竜胆さん» はじめまして竜胆さん。そんな風に言ってもらえて嬉しいです♪ありがとうございます！ (2019年1月8日 6時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - はじめまして、竜胆と申します。mizさんの作品を読ませていただいてすごく私好みで面白いです！これからも頑張ってください。 (2019年1月7日 18時) (レス) id: 44c2af5b7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年1月3日 11時
