彼氏に冷たくしたら、負けじと冷たくされたんだが【鬼滅の刃】

番外編3 ページ34

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善逸｢それじゃ、行ってくるね｣





『うん 気をつけてね』





あれから数年＿＿＿＿＿





私鬼殺隊士を引退して、善逸と共に家庭を築いた






善逸は今でも鬼殺隊の隊士として毎日のように働いている






昔のようにびゃーびゃー泣かなくなったけど、やっぱり本音は行きたくないようで…









善逸｢俺ずーっとこの家でお前といる！｣






『そんな子供みたいなこと言ってないで、早く準備してちょうだい』







善逸｢ねぇなんでAはそんな風に俺に冷たいの！？



俺死ぬかもしれないんだよ！？ねぇ！！！！！｣





朝食の準備をする私の腰に腕を回して暴れるまでが朝の日課






私がキレるか善逸が諦めるかしない限り、この日課は終わらない







善逸｢ねぇA〜…｣





『なんですか〜？』





善逸｢俺の代わりに行かない？鬼退治…｣





『巫山戯たことばっか言ってないでさっさと着替えてくれる？』





なんで私が行かなきゃいけないのか




もうとっくの昔に現役終了してんだぞ？？あ？？？






『善逸』





善逸｢なんだよぉ〜…｣





『しっ！一旦静かにして…』





私の言葉に渋々黙る善逸





しーん…と、部屋の中が静寂に包まれる





私はそっと善逸の右手を取って、自分の腹に手を置かせる







善逸｢＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ｯ！｣









『………ふふ 善逸ったら、耳悪くなったんじゃない？？





………………分かる？善逸と私の子供……




ここにいるんだよ お父さん』







善逸｢……………俺とAの、、子？｣






『そうだよ。嬉しい？』






善逸｢うん…………



すっげぇ嬉しい……………………｣






『ふふ 良かった…



じゃあ行ってくれるよね？この子のためにも』






善逸｢……………出来れば行きたくない｣







は？何言ってんだ善逸




行かなきゃ私も善逸もこの子も野垂れ死にするんだけど？？？






善逸｢……この子もお前も、いざという時に守りたいから…出来れば行きたくない｣





『………ｯ！』





善逸｢でも、、行くよ 仕方ないし…



この子に父さんがすっごくかっこいいってことを見せつけてやりたいから｣






優しく心底嬉しそうに笑う善逸





その笑顔が眩しくて私も思わず笑みが零れた






善逸｢Aもこの子も愛してる＿＿＿＿＿｣







『うん 私も善逸もこの子も愛してるよ』

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