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ユンギさんはあれから


何事もなかったかのように


作業を再開しちゃってるし




ほんとにこのままでいいのかな




いや、いいはずないよね、…うん。







『あ、あの、ユンギさん…?』


「お前は?仕事はどうしたんだよ」


『……あ、えっと、テヒョンさんからの直々の依頼だから今日はもうこっちはいいからって、……。』


「はぁ〜、ったく…んじゃ直ぐに戻ると逆にマズいのか」






いやいや、今は私のことなんてどうでも

それよりテヒョンさんの方が…







「んじゃ、しばらくココにいれば」


『……えっ、』


「なんだよ、いやなのかよ」


『いえいえ、とんでもない。…えっと、じゃあ、お言葉に甘えて…、』








って、ココにいていいの?


で、なにしてればいいの?








ユンギさんは作業に戻っちゃってるし


立ってるのもなんだから


とりあえずソファにでも座らせてもらおうかな


……って、私のばかばかばか。







なにちゃっかり居座ってんの!








いまだになんで私がココに連れてこられたかは謎だけど


居合わせちゃったからには


やっぱりこのままっていうわけにもいかないよね…







『…あ、あの〜、』


「……ん、悪い、あと少し待って」


『……は、はい。』









待てと言われてしまえば、待つしかないんだけど


いいのかな…。








しばらく経って作業が終わったのか


くるりと椅子ごとこちらに向いたユンギさんは


私を見て深々と息を吐いた。






「悪い、キリがいいとこまでやりたかったからさ。…で、なに?」



なに、って…。



『あ、あの…、』





改めてそう訊かれると


言葉が出てこない。






「あのさ、さっきのことなんだけど…」






……あ、よかった


ユンギさんからはなし振ってくれて。







『テ、テヒョンさんのことですよね!テヒョンさんってばほんとどこまで行っちゃったんですかね…心配ですよね…戻ってきますかね?』







「……いや、テヒョンのことじゃなくて」






え、……違うの?


テヒョンさんのことじゃないって、


じゃあ、……なに?

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作者名:はな x他1人 | 作成日時:2019年11月19日 19時

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