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「ねー、なんで黙ってんの」
テヒョンさんがユンギさんとの距離を詰める。
一触即発状態。
テヒョンさんは…今とても怖い顔をしている。
だけど、
どこか苦しそうで、悲しそうにも見えてしまうのは
なんで？
「ねーユンギヒョン…、」
「……うるせぇんだよ、こっちが黙ってりゃ言いたい放題言いやがって、」
「っ、……じゃあ、このまま諦めきれんのかよっ！」
「仕方ねぇーだろうがっ！」
…………ひぃっ、…………や、ヤバい……。
「……ユンギヒョンの意気地無し。」
「なにお前、俺に喧嘩売ってんの？」
……や、これはちょっと、
「ユンギヒョンなんて大っ嫌いだ…。」
「あっそ。嫌いで結構、大いに結構…。」
ひょっとして、かなりマズいんじゃ…。
「Aちゃん、ごめん…。」
『……え、』
「……俺、戻るわ」
『……えっ？……ちょっ、……あ、』
えぇーーーっ！？
テヒョンさんってば
本当に出て行っちゃった……。
ど、どうしよう
ユ、ユンギさんは…？
ユンギさんはどうするんだろう。
「ったく、ふざけやがって」
口ではあんなこと言ってるけど
しきりにテヒョンさんが出て行ったドアの方を気にしてる…。
でも断固として動こうとはしない。
テヒョンさんのこと
追いかけなくていいのかな…
『……あ、あの…、テヒョンさん、出て行っちゃいましたけど…』
「あぁ、いいんだよ。ほっとけ、あんな奴」
ほっとけ、って……
ユンギさーんっ！
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作者名：はな x他1人 | 作成日時：2019年11月19日 19時
