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あれからもうどれくらい経ったかな…。
もうすぐ大学三年になる私は
友人からの誘いを断り続け
相変わらずの
自宅のアパートと大学
そして
バイト先である事務所を往復する毎日。
防弾少年団のメンバーとは
初対面のあの日から会えていない。
ま、それが当たり前なんだけどね。
たまーにスタッフさんから
"「今日は事務所にいるみたいだよ」" って情報をもらうけど
私がいるスタジオと彼らがいるスペースとはフロアが違うから
同じ時間に事務所にいたとしても
顔を合わすなんてことは、…ない。
イさんですら会えるのは月に1、2 回程度…。
日が経つに連れてその回数も減ってきてる。
でもそれは、それだけ彼等が活躍してるってこと。
そんな忙しいなかイさんは
"「大学生なんだから学業を優先させなきゃ。あとから単位が足りないなんて騒いでも遅いんだよ?」"
なんて内容の電話をときどきくれる。
心配してくれてるのかな…。
"「仕事はどう?」" とか
"「言い寄ってくる奴はいない?」" とか
そんな人いるわけないのに…。
ほんと、イさんってば心配しすぎなんだから。
なんか、…お母さんみたい。笑
"「あ、誰かが呼んでるよ〜、ごめんまた掛けるね?」"
って、最後はいつもそう言って切れちゃうけど…。
だからこの前は
"『ムリして電話くれなくても…』"
って思い切って伝えてみた。
だって、もし
イさんの負担になってるんだとしたら
申し訳ないじゃない?
でもイさんは
"「俺が、 Aちゃんの声聞きたいだけだから。笑」"
電話越しに聞こえてきたイさんの笑った声は
いつも以上に優しくて
"「どーゆう意味だか分かる? 」"
"「え、もしかして解んない…とか?」"
"「えぇーっ!?」"
いつも以上におかしかった。笑
"「ま、いいや。今度会ったときにでも、ね?」"
そう意味深なことを言い残して切るもんだから
" 今度っていつですか "
……って聞きそびれちゃった。
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作者名:はな x他1人 | 作成日時:2019年11月19日 19時