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「ってことで、これから宜しくね?」
なにがなんでこうなったのか、
クビを覚悟してた私としては
喜ぶべきなんだろうけど
信じられないっていうか、
これって
……夢、じゃないんだよね?
「Aちゃん……?」
「大丈夫……?」
『…ダ、ダイジョウブ……デス』
「こらりゃダメだな。笑 」
ユンギさんは呆れたって感じで笑ってるし
テヒョンさんはにこにこ…っていうより
にんまり?
「あのね、ムリにってはなしじゃないんだよ?」
『…はい。』
イさんはいつもの優しい笑顔だけど…、
「Aちゃんがよければの、はなしだから。 笑 」
それって…
私次第、ってこと…なんだよね?
「ほらねー、俺の言った通りになった!笑 」
テヒョンさんはなにやら騒いでるけど
まったく頭に入ってこないし、
「で、どーすんだよ?」
ユンギさんは急かしてくるし、
『や、だって…、私なんかが…』
「まー、いろいろ覚えることもあるし、大変なことも多いけど…Aちゃんならしっかりしてるから大丈夫だよ。 笑 」
……ほ、ほんとに?
だって……、
私、ただのバイトだよ?
ただの学生。
そんなもったいない。
それに
今日初めてユンギさんと出会ってドキドキしたり
テヒョンさんにも会って可愛いとか思ったり
それで…
それだけで疲れきっちゃった私としては
これから上手くやっていけるのか自信もない。
「いいんじゃねぇの?」
『……え?』
「だって、お前の夢だったんだろ…?だったら断ることなんかねぇだろ」
そうなんだけど…、急にだから…
頭が、心が追いつかないっていうか……
「A…、」
ユンギさんに、名前で呼ばれて
はっ、とした…。
「お前の夢、…諦めんの?」
……私の夢?
そっか、そうだった……。
いつの間にか抱いた、…夢。
諦めかけた、…夢。
ユンギさんのその一言が
私の背中を押してくれた。
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作者名:はな x他1人 | 作成日時:2019年11月19日 19時